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「通話=無料サービス」ではないのだが……

今の10代には「通話料」の概念がない? 固定電話をつなぎっぱなしにしているかも!?

2023年01月20日 10時00分更新

文● せきゅラボ

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固定電話を使わない層がいるからこそ

 昭和から平成の時代は、家にある電話といえば固定電話でした。そこから携帯電話が普及し始め、現在ではスマートフォンで「LINE」のようなアプリを使った通話が当たり前になっています。

 特に若年層では、その割合が高いようです。日本では、10〜20代では約9割が「LINE通話」を利用し、LINE通話の利用率が携帯電話の通話機能の利用率を上回っているというデータもあるとのこと。

 逆に、20〜30代では、固定電話を持たない層も増えているようです。そのような若い人たちにとっては、LINE通話が“普通”なのでしょう。

 そこで生まれた悲劇(?)が、電話による「通話」をネット上で話せる「無料サービス」だと子どもが思い込み、固定電話をつなぎっぱなしにしていた……という話です。

 かつて、平成の子どもたちは、「ジーコジーコ」と回転させるダイヤルを搭載した電話機の使い方を知らない……という話がありました。令和の子どもたちは、固定電話の概念をよく知らないかもしれません。念のため、子どもに固定電話を使わせる際は、よく説明しておいたほうがよいでしょう。

※以下は「ウチの子が「通話=無料サービス」だと思い込み、固定電話で大変な事に!」からの抜粋です。

固定電話でも「つなぎっぱなし」

 LINE通話はデータ通信を利用して通話するため、Wi-Fiなどを利用する場合は通話料が無料となる。この「通話料が無料」という部分が人気となり、広い年代に利用が広がっていったのだ。

 一方、LINE通話が当たり前となりすぎて、「通話は無料」という感覚の若者が少なくないという。「娘が土日は彼氏とLINE通話でつなぎっぱなしで、寝ているときもつなぎっぱなしだから驚いた」と、ある女子高生の母親から聞いた。

 LINE通話が当たり前となりすぎて、感覚がずれてしまった子もいる。「子どもがLINE通話のつなぎっぱなしに慣れすぎて、このあいだゲームをしながら固定電話をつなぎっぱなしにしていた。電話代が大変なことになった」という話を聞いた。

 「通話は無料」という感覚の若者が増えてきた昨今、通話そのものに対する感覚も大きく移り変わっている。若者たちのこのような変化はしっかり理解しておくといいだろう。

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