Steam Deckの売上は少なく見積もっても200万台
Steam Deckは2022年2月にアメリカで発売されてから、10月までに少なくとも100万台程度は売っていると推測されています。
Valveは、VRデバイス「Valve Index」といった自社ハードの開発・販売にも力を入れつつありますが、多数の在庫リスクを負うことを嫌う傾向があるため、リリース時にはスロースタートで始める傾向があります。Steam Deckは、2021年中に発売が開始される予定でしたが、コロナの影響による物流の遅れ、半導体不足により影響を受け、半年以上もリリースが遅れました。
ただ、リリース後は欧米圏ではヒットしている状態が続いています。10月末の感謝祭時期からクリスマス休暇までの約2ヵ月間は、アメリカで最も消費が旺盛になる時期です。ビデオゲーム分野でも、この2ヵ月の売上が1~10月の合計に匹敵するほどです。
Valveは、Steamでの販売ランキングを公開しているのですが、この2ヵ月間ずっと首位をSteam Deckが取り続けていました。
このデータが販売金額を示すのか、販売台数(本数)を示すものであるのかは明らかにされていないため、正確な推測が難しい部分があるのですが、この期間中は在庫切れなどが起こらず売れ続けたものと推測できます。そうすると、どう少なく見積もっても100万台は売っていると考えられ、もっと上ブレしていることも十分に考えられます(供給できていたハード量に依存しますが)。
なお、日本を始めアジア地域は期間中ランキング外でした。販売代理店が予約注文をする形になっていて、Steamと違う決済サイトが使われているためだと思われます。
もちろん、数百万台という数字は、トータルで数千万から1億台近い販売を狙えるPlayStation 5やXbox、Nintendo Switchなどに比べるとまだまだですが、Valveが販売したハードとして最も成功したことは間違いないでしょう。今後どこまでValveが販売台数を狙いにいくのかは、注目点ではあります。

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