肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第806回

吉野家、一部店舗で「牛キムチクッパ」発売中　野菜たっぷり。辛すぎじゃないのがイイ

　12月も後半になり、いよいよ「寒い」。口を開くとうっかり冬将軍への苦言がもれてしまいそうです。まだ冬も序盤で本当の寒さはこれから……、なんてアタマではわかっていてもカラダがついていかない。

　そんな寒い日の対処法は、辛くてあたたかいものをかっこむ。そう、カプサイシンは寒さに対抗する刺客です！

吉野家に「牛キムチクッパ」「牛ビビンパ」を発見

全店販売ではないようなので、店頭のポスターが目印

　そして、吉野家に辛くてあたたかそうなメニューを発見。「牛キムチクッパ」「牛ビビンパ」と書かれていますね。クッパというと韓国のスープごはん。辛いうえに汁気があってアツアツにいただけそうですよね。

　「吉野家にクッパやビビンパってあったっけ？」と不思議に思った方、するどいです。この「牛キムチクッパ」と「牛ビビンパ」は、吉野家の公式サイトにはのっていないので、どうやら店舗限定のメニューのよう。全店展開ではないものの今年11月ごろから一部店舗で出ているのが目撃されています。

「牛キムチクッパ」をいただきました

　気になる「牛キムチクッパ」をいただいてみました。店内飲食657円。

　吉野家といえばもちろん牛。キムチクッパにはたっぷりの牛肉と、キムチと、それともやしなどの野菜が入っており、彩りに青ネギがトッピングされています。別添えで温泉玉子も。

スープごはんです。燃料は付きません

　「鍋みたいに燃料付きで提供されるのかな？」とも想像しましたが、燃料はありませんでした。そう、クッパは煮込まない料理なので。

　取り分け用の小鉢が添えられているのは、飛び跳ねの回避の点でうれしいポイントです。事実、白い服で喫食しましたが、服にシミをつくることなく食べきることができました。セーフ。

かつて激辛仕様だった吉野家の「クッパ」
今回の辛さは？

　……筆者はこのあたりから、吉野家から数年前、ハバネロパウダーで激辛にできる「クッパ」が出たことを思い出しました。あれ、すごく辛かった。オフィスのほぼ隣にある吉野家に編集部員がかわるがわる食べに行って「辛っ」っていってかえってきたなあ。私？ 私は辛いの好きなので、食べきれたけど、唇が腫れたような思い出。

お肉～。いうなればクッパって「お雑炊」のような雰囲気だけど、牛肉がたくさん入っているから満足感あります

　さて、今年のクッパは辛さとしてはどうなのでしょう？

　真っ赤な見た目。 鼻息荒くすすってみると、スープはキムチの辛さが溶け込んでいるものの、コチュジャンのようなコクがあり、刺激は穏やか。サラリと旨口でいただけます。なるほど、見た目は赤さが目立ち身構えますが、そんなに辛さ押しではない。キムチの適度な旨辛さで幅広い年代の方がおいしくいただけると思います！

刺激的な辛さではなく、マイルド

　もやしやキムチなど野菜がたくさん入っているのがいいですね。シャキシャキのお野菜の食感で肉をかっこむ罪悪感は軽減。健康的に年内を乗り切れるぞ。

　最後のほうになると、鉄皿の余熱で煮詰まってくるため、味が最初より濃くなります。焦げたにおいもあいまってジャンク度が高まり、俄然進みます。キムチ鍋の最後にごはんを入れて食べているような感覚で、お酒の〆に食べたい味。

なんとなくヘルシー気分でいただけるのが〇

半熟玉子を崩しながらいただくのが醍醐味

　サラリと流し込めるので、食後感も「牛丼よりヘルシーな食事をした」ような気分。実際には牛丼＋野菜＋スープなので、牛丼よりヘルシーとは言い切れませんが、体感なので仕方ありません。というわけで「牛キムチクッパ」は、辛くてアツアツで、なおかつヘルシー（気分）なメニューを食べたい時に最適と言えるでしょう。

　同じ値段で「牛ビビンパ」も販売されています。こちらは、見た目でいうと、同じくキムチ、もやしがのっているので、同じ構成でスープがかかっているかどうかの差なのだと思います。なお、ちょっと意外なことにどちらもテイクアウトできるようです。クッパがテイクアウトできるんだあ！

　「牛キムチクッパ」「牛ビビンパ」はレアメニュー。ラッキーヱビスを探す感覚で、街中の吉野家に該当のポスターが貼られてないかチェックしてみてはいかがでしょう。個人的に、今年のアタリメニュー「牛すき丼」（624円）とどっちを頼むか迷うけど（クッパ、ビビンパのほうがちょっと高い）、辛いのが食べたい時はクッパかな～。

　アスキーグルメのYouTubeでも「カップヌードル チリチリ♪チリトマトヌードル」を紹介。さらに松屋の贅沢冬メニューなども取り上げています。ぜひ、みてくださいね！

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「アスキーグルメNEWS（12月16日号）」

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— アスキーグルメ (@ascii_gourmet) November 17, 2020

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