キャッシュレス決済サービスのアカウントを奪う詐欺
『SNS経由でアルバイトを引き受けたら、いつの間にかPayPayのアカウントを乗っ取られていた……』。
先月、SNSを舞台にした新手の詐欺が確認され、PayPay公式は注意喚起を促すリリースを発表しています。これは、アルバイト勧誘を装った詐欺で、明らかにされている手口としては、SNSでアルバイトを勧誘していると見せかけて、“アルバイトの業務に必要だから”と言葉巧みに指定したアプリをインストールさせたうえで商品を購入させたり、その際にPayPayのアカウント情報を騙し取ろうとするというもの。
また、“アルバイトの報酬を受け渡しするため”と偽って、PayPayの残高を送らせたり、やはりアカウント情報を騙し取ろうとするパターンもあったようです。
どちらも最終的にPayPayを乗っ取るための個人情報を聞き出そうとする点に注意が必要です。当たり前ですが、PayPayに送金するために相手のログイン情報は必要ありませんので、今回の手口以外でも、アカウント情報を聞かれたら詐欺だと判断して断りましょう。
PayPayは、キャッシュレス決済サービス(QRコード決済)として5000万人超のユーザー数を抱える最大手です。不特定多数を勧誘した際にPayPayのアカウントを所持している率も高いことから今回の手口が生まれたと考えられます。
とは言え、ほかの決済サービスでも同様の詐欺が起きる可能性は否定できません。アカウントを他者に教えることはセキュリティ対策として厳禁です。