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Core i9とRTX 3080 Ti Laptopで144Hzの17.3型ディスプレーを存分に使える1台

ゲーミングノートPCでもレイトレを大画面で存分に堪能せよ!

2022年12月14日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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シンプルデザインながら質感の高い筐体
17.3型の大画面はゲームプレイにも動画視聴にもオススメ

 まずは、LEVEL-17FG180-i9-WASXの筐体およびインターフェース回りをチェックしていこう。

 17.3型のディスプレーを搭載するLEVEL-17FG180-i9-WASXは、ゲーミングノートパソコンの中でも比較的大型の部類に属する。ハイエンドのCPUとGPUを冷やすための強力な冷却システムを備えており、手に持つとガッシリ中身が詰まっている感覚が伝わってくる。この大きさと重量によって、設置時の高い安定感が得られている。

 筐体のカラーリングはマットブラックで、手触りのいい上質な塗装が全体に施されている。デザイン的な特徴としては天板中央に「LEVEL ∞」のロゴマークがワンポイント装飾されているくらいで、全体的にシンプルで落ち着いたデザインのゲーミングノートパソコンといえるだろう。

天板中央にロゴマークを構えるだけのシンプルデザイン

 ディスプレーを閉じた状態での筐体サイズは、およそ幅396×奥行263×高さ30.2mm(ゴム足含む)。フットプリントは、一般的なノートパソコンと比較するとさすがに大きめで、マウスの操作エリアや排熱などを考慮すると、設置スペースはそこそこ広めに見積もっておいた方がいいかもしれない。ただ、この広いフットプリントのおかげで安定した設置感が得られており、ゲームプレイ中に筐体がガタつくといったことは感じられなかった。

 重量は約2.85kgで、軽量化が進む昨今のノートパソコンの中ではヘビー級に属するといえるが、デザイン的に持ちにくいといった面も見受けられないので、屋内でのちょっとした移動が苦になることはないはずだ。

カラーキャリブレーションずみの17.3型ディスプレー

 さて、LEVEL-17FG180-i9-WASXの大きな特徴の1つともいえる、リフレッシュレート144Hzに対応する17.3型フルHD(1920×1080ドット)ディスプレーについても言及していこう。

 本機に搭載されているような高リフレッシュレートのディスプレーは、高速移動するキャラクターを残像少なく滑らかに表示することで視認性を向上させるほか、目の疲労軽減にも恩恵があるといわれている。

 とくに競技性の高いFPS/TPSゲームでは、必須ともいえる装備だろう。17.3型という大画面もゲームプレイ中の没入感や視認性を向上してくれる。15.6型の一般的なノートパソコンと比較して、明らかに迫力の増したゲーム体験や動画視聴を楽しむことができた。

 パネルの表面処理は非光沢(ノングレア)を採用しており、パネルの方式は明らかにされていないものの、上下左右から覗き込んでも色や明るさに大きな変化はなかったので、おそらく視野角がやや広いパネルが用いられていると考えられる。

 またLEVEL-17FG180-i9-WASXのディスプレーは、工場出荷前に「X-Rite Pantoneキャリブレーション」が1台1台に施されており、カラーマネジメントシステムの「X-Rite Pantone認定」を取得した状態で出荷されている。ユーザーの手によるカラーキャリブレーションは不要で、最初から高い色再現性を実現しているのが特徴とのことだ。ゲーマーだけでなくデザイナーやイラストレーターといったプロクリエイターにもオススメのノートパソコンといえそうだ。

調整ずみのハードウェアキャリブレーション情報が記録されている専用アプリ「X-Rite Color Assistant」が付属。ほかのカラープロファイルへの変更なども行なえる

ディスプレーの周囲はスリムベゼル仕様。ゲームプレイや動画視聴時の迫力が一層増すようになる

 そのほか、狭額に仕上げられたスリムベゼル上辺には、200万画素のWebカメラが備わっており、そのままオンライン会議などに活用できるようにもなっている。

 続いて、FPS/TPSを中心にゲームではとても重要なキーボードまわりも確認していこう。LEVEL-17FG180-i9-WASXのキーボードは、テンキー付きの日本語配列で、メインキーのキーピッチは実測で約18~19mmと、フルサイズ相当の大きさが確保されている。加えて、カーソルキーもメインキーと同じ大きさで、テンキーも4列デザインを採用しているなど、文字入力に関してはフルサイズキーボードとほぼ遜色なくて快適だ。

テンキー付きの日本語キーボードで文字入力は快適。タッチパッドの入力エリアがとても広いのも特徴だ。電源ボタンはキーボードの右上部に配置

キーボードにはバックライトLEDが仕込まれている

バックライトLEDは付属ユーティリティで色変更可能

 ただ1点、カーソルキーの関係から右Shiftキー周辺のみ若干窮屈な配置になっており、とくに右Shiftキーを使う際は意識をしないとカーソルキーの上と押し間違えてしまうことがある。とはいえ、左のShiftキーの大きさはしっかりと確保されているので、使っていて不便だなと感じることはほぼなかった。

 打鍵感については適度な押下圧が設定されており、わずかな抵抗感のあとにカチャッと底打つ感じで、小気味よくタイピングができ、長文の文字入力も快適だった。

 またキーボード部にはマルチカラーのバックライトLEDが仕込まれている。キーボード全体で色と明るさを変更するタイプのバックライトLEDで、付属アプリを用いて全15色から色と明るさを設定できる。

 もう1つの入力装置となるタッチパッドは、マルチタッチ対応でさまざまなタッチジェスチャー機能を使ってWindowsのマウスカーソルを操作できる。タッチパッドの入力エリアがとても広いのも特徴で、タッチジェスチャーによるドラッグ操作時も入力エリアを意識することなくスムーズに操作できた。これだけの性能があれば、ゲームだけでなく普段使い用のメインマシンとしても使用したい。そんなときに、タッチパッドも使いやすいのはうれしいポイントだろう。

 筐体に備わるインターフェースも確認していこう。LEVEL-17FG180-i9-WASXは、左側面にマイク入力、ヘッドフォン出力、USB 3.0 Type-A×2が備わる。反対の右側面にはmicro SDカードリーダー、USB 3.1 Type-C(DP出力対応)、有線LAN端子が備わる。

左側面にマイク入力、ヘッドフォン出力、USB 3.0 Type-A×2を備える

右側面にmicroSDカードリーダー、USB 3.1 Type-C(DP出力対応)×1、有線LAN端子が配置されている

 背面にはMini DisplayPort、HDMI、Thunderbolt 4ポート(Type-C)、電源コネクターが備わっており、本体前面には電源、充電、ストレージアクセスのステータスLEDが備わっている。

背面にはMini DisplayPort、HDMI、Thunderbolt 4ポート(Type-C)、電源コネクターがある

前面に電源、充電、ストレージアクセスのステータスLEDがある

 右側面のUSB Type-Cは映像出力に対応しており、Type-Cケーブル1本で外部ディスプレーへの映像出力と電源供給が可能だ。ここに手持ちの4KモバイルディスプレーをUSB Type-Cケーブルで接続したところ、ケーブル1本で電源供給を行ないながら映像出力できることを確認できた。ちなみに背面のThunderbolt 4ポートに関しても映像出力は可能なのだが、こちらは電源供給能力が不足しているのか普段私が使っているモバイルディスプレーでは、別途電源を接続しなければ画面表示できなかった。

 なお、筐体の左右側面と背面にはいずれも大きな排気口が開いていて、隙間からは冷却用のフィンを確認できる。ゲームプレイ時にシステムの負荷が上昇すると熱い排気が出てくるので、これらの排気口を防がないよう設置場所には気を付けたい。

 ちなみに冷却システムの吸気は筐体底面より行なわれる。筐体底面を確認すると、冷却用の吸気スリットが多数開けられていて、隙間からは巨大な冷却システムの一端を覗き見ることができる。また底面には幅の広い大きなゴム足が取り付けられていて、LEVEL-17FG180-i9-WASXの安定感抜群なグリップ力を生み出している。

筐体底面にはたくさんのスリットが設けられている

Sound Blaster Atlasで色々なサラウンドエフェクトをかけられる

 加えて、底面の左右端の方にはスピーカー用のスリットが設けられている。LEVEL-17FG180-i9-WASXには音響設定アプリ「Sound Blaster Atlas」が付属していて、コンテンツに合わせてさまざまなサラウンドエフェクトがかけられる。この機能により、動画視聴やゲームプレイ時に、ノートパソコンの小さなスピーカーとは思えない音の響きや広がりを体験できた。

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