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i5モデルでも前世代のi7以上!

前世代機の上位モデル超えのハイパフォーマンス! 第12世代Coreプロセッサー搭載<ThinkPad X1 Carbon Gen10>レビュー

2023年01月12日 11時00分更新

文● こまめブログ 編集●ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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クセはあるが入力しやすいキーボード

 キーボードは、バックライト付きの日本語配列が標準だ。追加料金を支払うことで、英字配列に変更できる。キーピッチは約19mmと標準的だが、Enterキー周辺で一部のキーがわずかに小さい。この仕様は前モデル(Gen 9、2021年発売)からで、2020年以前のモデルから買い換える方は注意していただきたい。一部小さなキーは日本語入力時にはそれほど問題はないものの、プログラムやHTML/CSSを書く場合にはやや違和感があるかもしれない。コードをスムーズに入力するなら、この機に英字配列に移行するのもひとつの手だ。

<ThinkPad X1 Carbon Gen 10>の日本語配列キーボード

Enterキー左側で、一部のキーが若干小さく作られている

 タイピング感は、モバイルノートパソコンのなかでは上質な部類に入る。キーストロークの計測値は1.7mmを示していたものの、キートップに0.2mmほどのわずかなへこみがあるため、実際には1.5mm前後と考えていいだろう。1.8mm前後の機種が多いThinkpadシリーズのなかでは浅めだが、ノートパソコンとしては標準的な深さだ。スイッチにはブレがなく、指からの力が自然に伝わり確かなクリック感と共にキーがスッと沈み込む。押下圧はやや強めながらもそのぶん指を押し戻す力がしっかりとあり、軽快なタイピングが可能だ。タイプ音は指を打ち下ろすように入力しない限り静かで、周囲へ配慮する必要は特にない。

キーストロークは1.5mm前後。キートップがわずかにへこんでいるため、入力時は指にフィットしやすい。ThinkPadシリーズとしてはタイプ感はやや軽いながらも、しっかりとした手応えが感じられる

タイプ音は軽い力でも「タクタク」と聞こえるが、うるさくはない。ただし指を打ち下ろすようにして入力すると「タンタン」と大きく響くので、軽めのタッチ推奨だ

 もちろん、ThinkPadシリーズの象徴とも言うべき"トラックポイント"も用意されている。キー入力中から指を大きく動かすことなく、カーソルを操作できる点が大きな魅力だ。ユーザーのなかには、トラックポイントを手放せないためThinkPadを使い続ける人も多い。トラックポイント愛好家なら、従来と同じフィーリングで使えるだろう。使ったことがない方は、ぜひその快適さを体験していただきたい。

ThinkPadシリーズの象徴とも言える「赤ポチ」ことトラックポイント

豊富なディスプレイのオプション

 ディスプレイのサイズは14型で、画面比率は16:10だ。テスト機ではタッチ非対応のWUXGA(1920×1200ドット)タイプが使われていたが、カスタマイズ対応モデルではさまざまなタイプが用意されている。解像度だけでもWUXGAのほかに2.2K(2240×1400ドット)/2.8K(2880×1800ドット)/WQUXGA(3840×2400ドット)のパターンがあり、さらにタッチ対応/非対応、IPSパネル/OLEDパネル、光沢のあり/なし、プライバシー保護機能の有無などでわかれている。すべての組み合わせを選べるわけではなく用意されているのは7パターンのみだが、ノートパソコンとしてはオプションがかなり多い。

ディスプレイは14型のアスペクト比16:10。ベゼルが細く、画面周りがスッキリとしている

 ディスプレイの色域はWUXGA/2.2Kタイプが100%sRGBで、2.8K/WQUXGAの高解像度タイプが100%DCI-P3とされている。テキスト中心の作業で利用するなら、光沢なしの100%sRGBタイプがもっとも見やすい。鮮やかな映像を堪能したいなら2.8KのOLEDタイプ、デザインなどに利用するなら最も解像度が高いWQUXGAタイプが最適だ。

テスト機は100%sRGBのWUXGA(1920×1200ドット)タイプ。スマホやタブレットほどではないものの、ノートパソコンとしては高品質な鮮やかさだ。光沢なしだと映り込みが生じないため、長時間作業しても目が疲れにくい

最近流行の16:10ディスプレイではあるが、1920×1200ドットではガッツリ作業するのにやや狭い印象を受ける。解像度が高いと作業効率はアップするものの、バッテリー消費量が増えるので悩ましいところだ。筆者としてはバランスのいい2.2Kをおすすめしたい

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