消費電力300W台のRTX 4080を静かに強力に冷やす!
テストにはヘビー級ゲームタイトル「Cyberpunk 2077」を使用し、4K解像度、「レイトレーシング:ウルトラ」、DLSS「クオリティ」でプレイ。GPU温度やファン回転数などのモニタリングには「HWiNFO64 Pro」を使用した。なお、PCケースファンの回転数は、フロント「TL-B14 WHITE」が600~1000rpm前後、トップとリアに取り付けた2基の120mm径ファンは1300rpm前後で運用している。
GPUコアの最大温度となる「GPU Hot Spot Temperature」でも最高75.1度、平均72.29度に抑え込んでおり、GPU温度は最高63.6度、平均61.87度とまったく不安のない数値を記録している。高発熱なGDDR6Xメモリーも平均62.07度と文句なしだ。季節柄、室温が20度を下回っているのも少なからず影響しているが、PCケースに組み込んだ状態でこの温度に抑えこめているのは高評価だ。
もちろん、いくら高い冷却性能を発揮しても、うるさければ使い勝手は大きくマイナスになる。その点も、RTX 4080 GameRock OCは余裕でクリアしており、GPUクーラーに採用されている新設計のGale Hunterファンは、最低回転速度の30~36%台(1160~1350rpm)で動作していた。
騒音値は液晶ディスプレー横設置を想定したケースフロントから左斜めに50cmの位置と、机下設置を想定してケースフロントのトップから50cm上で計測した。
GPUクーラーには3基のファンが備えられているが、30%台の回転数だけあって、最大でも41.8dBAになっている。個体差もあるが、今回触ったRTX 4080 GameRock OCのGPUクーラーファンに軸ぶれ音や高周波音はなく、ゲーム中にわずかにファン回転音を感じる程度だったので、家族に怒られる心配せずに、ゲームを楽しめるだろう。
GameRockの“真夜中の万華鏡”を楽しみたい!
GeForce RTX 4090 GameRock OCを触ったときも思ったが、GameRockシリーズは垂直配置でこそ活きてくる。RTX 4000シリーズのカードサイズを垂直配置できるPCケースは少ないのだが、NZXT「H7」シリーズはそのなかのひとつだ。
NZXT最新PCケース「H7」、「H5」シリーズ向けの垂直型GPUホルダー&PCIe4.0×16対応ライザーケーブルがセットになっている「NZXT Vertical GPU Mounting Kit」の購入が必要になる。
そのうえ、カードの高さが137.5mmになるRTX 40×0 GameRockシリーズでは、CPUクーラーに水冷ユニットを組み合わせる必要もあったが、スターライトブラッククリスタルを採用した“Midnight Kaleidoscope(真夜中の万華鏡)”を満喫できるようになった。