キャッシュレス決済サービスのお得で安全な使い方教えます 第3回
交通系ICカードは●●●がなくても使えます!
キャッシュレス決済の疑問にお答えします「停電したら? 割り勘したい! 子どもに送金!?」
2022年10月28日 17時00分更新
募金や賽銭もキャッシュレスにしたい!
キャッシュレス決済サービスでなんでも支払えるかと言えば、そうでもありません。たとえば、募金や賽銭です。これは規約や法律の規制などから、キャッシュレスではやりにくくなっています。
なぜならば、募金や賽銭は寄附行為なので、お金のやりとりは「送金」に当たります。モノやサービスの販売とは異なるため、通常のキャッシュレス決済サービスで対応してしまうと規約違反になるとされています。
では「送金」機能で対応すればいいのかと言えば、まずポイントを送金することはできない上、送る種別によっては受け取っても現金化ができないなど、通常の募金のようにはいきません。
実際にはキャッシュレス決済サービスの会社がどんな許可を得て営業しているのか、どのような規約があるのか、どのように加盟店と契約がなされているのかで変わってきますが、寄付や賽銭のキャッシュレスがあまり実現していない理由は、本来、商品やサービスの販売のためのサービスであるため、目的外のやりとりは想定していない、というのが現状です。
クレカ利用が不安な海外サービスを気軽に利用するための方法
ネットでのオンライン決済は不正請求になりそうで不安、という声は昔から聞きます。そうした不安を解消する手段として、現金チャージのできるキャッシュレス決済サービスがおすすめという話は以前説明しました。
自分のクレカ情報を教えたくない海外サービスとのお金のやりとりに関しても、キャッシュレス決済サービスを使うことで、不安を和らげる方法があります。
その方法の1つに「PayPal」があります。PayPayと一字違いで間違えやすいですが、PayPalは1998年創業の歴史ある決済サービスです。日本ではチャージができないため、キャッシュレスというよりも、取引相手にクレジットカードの番号などを伝えずに決済ができる中間的なサービスと言えるでしょう。
PayPalはチャージ機能がないため、チャージした金額分だけ使うという方法はできません。また、買い物をするたびにPayPalを通して自分のクレジットカードや銀行口座から決済されてしまうため、不正な買い物を事前に阻止することは困難です。
ただし、商品が届かなかったり、偽造品だったりした際に返金を受けられる場合がある「買い手保護制度」が存在します。これはPayPalを利用するメリットの1つでしょう。
なお、日本からのチャージはできませんが、チャージをせずに直接カード決済や口座振替で送金することはできます。
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