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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第388回

コスパを突き詰めた1万円台のスマホ、aiwa「JA2-SMP0601」の実力を探る!

2022年10月29日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 オーディオメーカーとして手ごろな価格のモデルを展開しながら、惜しまれつつも市場から撤退した「アイワ」のブランドがスマートフォンで復活した。中国で数々のIT製品の開発や製造を請け負うJENESIS株式会社が「aiwa」のブランド使用権を獲得し、aiwaデジタルシリーズとして今年9月からスマートフォンやタブレットを販売している。今回は同社初となるスマートフォン「JA2-SMP0601」をレビューしよう。

aiwaのスマートフォン「JA2-SMP0601」

aiwaブランド初のスマホは割り切りエントリー向け

 JENESISは数々の日本のスタートアップ企業の製品を製造してきた実績のある企業で、中国・深センには自社工場を持つ。JA2-SMP0601もJENESISが自社で開発し、製造した製品だ。最大の特徴はコストパフォーマンスに優れている点で、5G非対応ながら1万6800円(税込)という低価格を実現している(価格は記念価格)。もちろんその分スペックも抑えめだが、スマートフォンにはお金をかけず、必要最小限の機能があればいいと考える人に向いている製品だ。

 JA2-SMP0601のディスプレーはサイズが6.5型(1600×720ドット)のIPS液晶、フロントカメラは800万画素で上部に水滴型ノッチ形状で埋め込まれている。チップセットは日本ではあまり採用されていないUNISOCのT310を搭載する。これはエントリーモデル向けのSoCだ。メモリーは2GB、ストレージも32GBと控え目。OSは低いスペックでも操作性を損なわないようにAndroid 12 Go Editionとなっている。

6.5型、HD+の液晶を搭載。フロントカメラは800万画素

 本体カラーはブラックとホワイトの2色。今回はホワイトをレビューする。背面の質感は悪くなく、価格から想像する安っぽさは感じられない。カメラの台座周りの造りもしっかりとした印象だ。

 メインカメラは1300万画素で、200万画素のマクロも搭載。全体のスペックからターゲットとするユーザーはゲームや動画撮影を楽しむような層ではなく、SNSやチャットでのコミュニケーションや、ウェブブラウザーなどを適度に使うライトユーザーだ。

背面の仕上げはしっかりしている。カメラは1300万画素のみだ

 本体右側面には音量ボタンと電源ボタンを配置。指紋認証センサーは搭載されていない。これも価格を抑えるためだろう。より多くの機能を求めるのであれば、他社の上位モデルを選べばいいだろう。JA2-SMP0601はキャリアと契約しなくても2万円以下で買えるスマートフォンを目指して設計されているのだ。

右側面は音量と電源ボタン。電源ボタンに指紋認証センサーは搭載されていない

 本体左側面にはSIMカードスロットを搭載。4Gに関してはFDDがB1/B3/B5/B7/B8/B19/B28B、TDDがB34/B38/B39/B40/B41に対応。なお、VoLTEはドコモとソフトバンクで動作確認が取れているとのこと。SIMカードトレイはnanoSIM 2枚とmicroSDカード1枚を同時に使うことができる。

左側面にあるSIMカードスロット

 本体下部のUSB Type-C端子とスピーカー、本体上部の3.5mmヘッドフォン端子などはオーソドックスな配置である。なお、本体のサイズは約76.6×164.4×9.2mm、重さは約190g。防塵防水はIP52に対応で、防水性能がやや弱いが国内販売モデルだとRakuten miniなどと同等だ。

本体下部。USB Type-C端子を中央に備える

本体上部。格安モデルにならいヘッドフォン端子を実装

OSはAndroid 12 Go Editionを搭載

 Android Go端末なのでプリインストールアプリも最小限になっている。GoogleアシスタントやギャラリーもGo版だ。簡単な独自UIを搭載したほうが使いやすいのかもしれないが、むしろ素のAndroidのままとすることで機種固有の独自操作を覚える必要もないので、ライトユーザーはLINEやメッセンジャーアプリをインストールすれば十分だろう。

Android 12 Go Editionを搭載、必要最低限のアプリが入っている

ほかのスマホとの最大の違いが「MAMORIO」機能

 独自アプリとしてはオンラインの取扱説明書が用意されている。最近のスマートフォンは説明書が付属しないが、使い方がわからなくなってもすぐにここから調べられる。また、aiwaデジタルの製品には紛失防止タグ「MAMORIO」の機能が搭載されている。実はMAMORIOの製造開発にはJENSISがかかわっており、自社スマートフォンに同機能を搭載しているのだ。

 MAMORIOは駅などの遺失物センターにタグを検知するMAMORIO Spotの設置を進めており、万が一スマートフォンやタブレットを紛失しても駅に届けば通知してくれる。スマートフォンの本体スペック以外の部分で他社のスマートフォンに勝る、優れた機能と言えるだろう。

取扱説明書はアプリからウェブページを開く(左)。MAMORIO機能を標準搭載(右)

 設定画面はごくごく普通であり、デュアルSIMの設定も他社製品と同様にできる。もちろん技適は取得済みだ。

設定画面を見る

 実際にJA2-SMP0601を使ってみると、やはり低スペックゆえに画面のスクロールなどに若干もたつくこともある。価格が安いということを念頭におきつつ、スマートフォンというよりもSNSやメッセージ、ブラウザーなどを単体で使う端末、と考えて使うべきだろう。繰り返しになるがゲームをすることを考えて設計はされておらず、自動車でいえば大衆向けの軽自動車のような、割り切った使い方と価格を重視するユーザー向けの製品なのだ。

操作感は全体的に緩慢だが、価格を考えれば相応だろう

 ベンチマークを計測してみるとAntutu v9は138164、Geekbench 5はシングルコア307、マルチコア617だった。スコア的には2~3年前のミドル機といったところだろうか。スマートフォンとしてあれもこれも使うという用途にはパワー不足だが、JA2-SMP0601の目指すところはそこではない。

ベンチマークの結果。Antutu(左)とGeekbench 5(右)

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