3年ぶりにドバイにやってきました。ドバイは筆者の住む香港同様に、世界中からの輸入スマートフォンが集まる街でもあります。今回は旧市街地域に宿を取ったのですが、バスターミナル付近にはスマートフォン屋が集まるビルもあり、正規販売品だけではなく輸入品も含め、様々な製品が売られていました。
輸入ショップはiPhone 14やGalaxy S22、Galaxy Z Fol4/Flip4などハイエンドモデルばかりを集める店が目立ちますが、お手頃価格のGalaxy Aシリーズなどを専門に売る店も多くあります。外国人観光客向けだけではなく地元の人もこの手の店で買物するのでしょう。
一方、ファーウェイはここドバイではまだまだ元気だと感じました。正規品を販売している店にはファーウェイコーナーが必ずありますし、高価な折りたたみ「HUAWEI Mate Xs 2」や「HUAWEI P50 Pocket」も必ず展示されています。実際筆者はHUAWEI P50 Pocketが売れているところも目撃しました。ドバイで展開されているサービスはファーウェイのアプリストアから落せるのでしょうか。
ドバイ最大の家電チェーン店「Sharaf DG」にも行ってみました。vivoやOPPO、HONORも目立っており、価格が手ごろなモデルを求めるドバイの人でいつもにぎわっていました。一方でシャオミはメーカーブースがなくても必ず製品が売っているなど、人気は高いようです。もしかするとシャオミはオンライン販売のほうに注力しているのかもしれません。
ドバイらしいなと思うのは、衛星電話が普通に売られていることです。衛星通信はiPhone 14の対応やStarlinkの日本開始でちょっとした話題になっていますが、ドバイではThuraya方式対応の衛星電話を売っている店があちこちにあります。
Androidスマートフォンである「Thuraya X5-Touch」も販売中。ただし発売は2018年とやや古いためスペックもSnapdragon 625に800万画素カメラ、5.2型ディスプレー、Android 7.1と時代相応。LTEとThurayaのDSDSなので地上などではLTE、海上や砂漠などではThuraya回線、という使い分けもできます。なお、Thurayaのデータ通信速度は9.6kbpsなのでチャット用途が実用程度でしょうか。
また、世界で唯一の七つ星ホテルのあるドバイですから、高価格なスマートフォンも人気があります。とはいえ普通に売っているスマートフォンの価格は知れています。ドバイではiPhoneのフレームを24金や18金にメッキしたカスタムモデルやケースが当たり前に売られています。某社の24金iPhone 14 Max Proは4150ドル、約60万円。この手のものが好きな人は、ドバイで買うことができます。
サムスンストアでもGalaxy Z Fol4/Flip4用のちょっと高級感あるケースが売られていました。他の国のサムスンストアでは見かけたことがありません。ドバイではこの手のものに人気が集まるのでしょう。
ドバイしか売っていないようなマイナーなスマートフォンでもないかと思ったのですが、今や大手メーカーが市場を寡占している時代だけに、見たことも聞いたこともないような製品はスマートフォン屋や家電量販店には売っていませんでした。
しかし、スマートフォンの問屋街に行ってみると中華系の無名メーカー端末などを扱う店もちらほら。おそらくドバイで売るのではなくアフリカなどへ再輸出されるのでしょうが、探せば「謎スマホ」はまだ見つかりそうです。ドバイには来年も行く予定なので、そんな製品の探索はまた1年後に。
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