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NECと三菱重工、産業プラントのログを安全に分析 秘密計算を応用

2022年10月06日 06時14分更新

文● MIT Technology Review Japan

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NECと三菱重工の研究グループは、秘密計算技術を活用したログ分析システムの開発に着手する。主に産業プラントのセキュリティ強化に向けて、ログを秘匿化したまま分析可能とする技術の開発に取り組む。

NECと三菱重工の研究グループは、秘密計算技術を活用したログ分析システムの開発に着手する。主に産業プラントのセキュリティ強化に向けて、ログを秘匿化したまま分析可能とする技術の開発に取り組む。 近年のプラントは、遠隔管理や生産状況の視覚化を実現するために、インターネットなどの外部ネットワークにつながっていることが多いが、これはサイバー攻撃を受けるリスクを高めることにもつながっている。 攻撃を受けたときの対策としては、プラント内のさまざまな機器のログを一元管理し、統合して分析するSIEM(Security Information and Event Management)が一般的に使われている。だが、プラントにおけるログデータは機密情報としての性格が強く、パブリック・クラウドなどの外部に持ち出して分析することが難しい。 研究グループは、秘密計算技術をログのテキスト分析に応用。具体的には、データを乱数で秘匿化し、3台のサーバーに分散して保持する秘密分散方式を採用する。3台のサーバーに分散保存したログデータと、サイバー攻撃を受けた際の異常検知ルールの分析を、ログデータを暗号化したまま可能にする。分散保存したログデータが流出したとしても、秘匿化されているためデータを読み取ることはできない。 年度内に技術面の有効性を検証する。NECは今回の技術をまざまな装置、機械のセキュリティ監視に応用し、サイバー攻撃への対応能力強化を狙うとしている。

(笹田)

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