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Backlogが値上げ 安定的なサービス提供と開発体制の強化が目的

2022年10月04日 16時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2022年10月4日、ヌーラボはプロジェクト管理ツール「Backlog」の料金改定を発表した。

 Backlogの値上げは2018年以来、3年ぶり。小規模向けのスタータープランが月2640円から2970円へ、中規模向けのスタンダードプランが月12980円から月17600円へ、大規模向けのプレミアムプランが月21780円から月29700円へ値上げ。大容量ストレージを利用できるプラチナプランは月5万5000円から月8万2500円と50%の値上げになる。料金改定は2023年1月11日(水)より。

Backlogの料金改定

 年払い割引の割引率も現在の16%から5%に改定される。なお、エンタープライズ版Backlogのライセンス料金、有料オプションの基本料金、Cacoo、Typetalk、NulabPassの料金、日本国外向けプランの料金は今回の料金改定の対象外となる。

 今回の値上げについて同社は、「社会情勢の変化に対応し、サービスの成長を継続するべく、安定的なサービス提供と機動的にお客様のニーズに応えるための開発体制を強化することを目的としております。」と説明。同日開催された発表会においてヌーラボCEO 橋本正徳氏も「これからもみなさまに価値を感じてもらう仕組みを維持しながら、さらにサービスを成長させていきたいと考え、今回の料金改定を選択しました」とコメントした。

従量課金ではない料金体系に高い支持

 2005年にリリースされたBacklogはグローバルで100万人が利用するプロジェクト管理ツール。シンプルな操作性でエンジニアやデザイナーのみならず、営業やバックオフィスまで幅広く利用されているという。6月末時点での有料契約数は1万3361社、月次の解約率0.86%、既存ユーザーや口コミなどのリファラル流入も74.4%という特徴もある。

Backlogの最新動向

 今回の値上げに関して、橋本氏が強調したのは、Backlogが多くのSaaSが採用しているユーザー単位による従量課金ではなく、契約単位の料金体系になっている点だ。スタンダード以上のプランにはユーザー制限がないため、組織の規模が変化しても、ユーザー追加の必要がない。橋本氏は、「1年後には組織が急拡大しているかもしれないスタートアップも、年間予算を明確に管理しつつ、安定した運用を行ないたい大企業にも、フィットする料金体系となっています」とアピールした。

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