バイデン大統領「がん死亡率半減」宣言、血液検査の大規模試験へ
米国のバイデン大統領は、今後25年間でがん死亡率を半減させるムーンショット計画を発表した。計画の中心となるのが、複数のがんを検出できる血液検査によるスクリーニングだ。
解説:耐量子暗号アルゴリズムとは何か?なぜ必要なのか?
量子コンピューターが実用化されれば、理論的には、現在インターネットなどで使われている暗号アルゴリズムはもはや安全ではなくなる。量子コンピューターによる攻撃にも耐える、新しい暗号アルゴリズムの開発が始まっている。
新型コロナの口腔内感染リスク、「女性」「飲酒」で上昇
名古屋大学の研究チームは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の口腔内からの感染リスクが「女性」と「飲酒」で高まることを明らかにした。SARS-CoV-2の感染では、ウイルスが受容体「ACE2」に結合し、その後「TMPRSS2」によって細胞への侵入が促進される。これらの2つの分子は口腔内に多く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症初期には味覚障害が発生することから、口腔内が感染で重要な役割を持つとされている。
イーサリアムの「ザ・マージ」が完了、6年越しでPoSへ移行
暗号通貨イーサリアムが6年越しで準備してきた大規模なアップグレード、「ザ・マージ」が完了した。この動きが業界に何をもたらすのか、正確なことは誰にも分からない。
IPCC報告書執筆者に聞く 気候変動で高まる イノベーションの必然性
人間活動による地球温暖化は「疑う余地がない」。2021年8月、国連の専門家組織は、初めてそう断言した。この報告書のうち、産業分野の取り組みについての執筆を担当したのが、科学者の田中加奈子氏だ。「この10年のイノベーションがカギ」とと話す田中氏に、気候変動の緩和におけるイノベーションの必要性や産業分野の取り組みについて産業界が持つべき視点について尋ねた。
リンパ節で育つ「ミニ肝臓」、肝不全患者を救えるか?
重度の肝疾患を患う人がまもなく、かつてない治療を受ける。機能しなくなった本人の肝臓の代わりとなるミニ肝臓を体内で育てるという治療だ。ライジェネシス(LyGenesis)という企業の研究者は肝臓で上手くいったら胸腺、膵臓といった臓器を同じ手法で体内に作り出すことを考えている。
米大統領府の初代AI責任者が語る、AI政策の成果と課題
米国政府の人工知能(AI)政策を主導してきたリン・パーカーがこのほど退任し、学術界に戻った。研究開発への投資、人材育成、規制など、在任中の成果と課題について話を聞いた。
パキスタンを襲った壊滅的な大洪水、気候変動で雨量5割増しか
8月の降雨量がここ50年で最多となったパキスタンは、洪水により多大な被害を受けた。地球温暖化がこの洪水にどの程度関与しているかは明らかではないが、ワールド・ウェザー・アトリビューションの分析では被害が増した可能性が指摘されている。
MITテクノロジーレビューからのお知らせ
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8 脱炭素イノベーション
マサチューセッツ工科大学が発行する世界最古のテクノロジー雑誌「MITテクノロジーレビュー」による、「脱炭素イノベーション」特集号。新たな成長産業「脱炭素」「気候テック」イノベーションの最前線を追う
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、日本でもGX(グリーン・トランスフォーメーション)戦略が立ち上がり、脱炭素技術の研究開発や事業化の動きが加速している。本特集号では、先行する世界の脱炭素イノベーションの最新動向を1冊に集約。次世代太陽光電池、プラスチックのリサイクル、地熱発電、グリーンスチールなど、注目のスタートアップ企業を一挙紹介するほか、岐路に立つ日本の自動車メーカーの脱炭素戦略、再エネの普及やウクライナ情勢で複雑化するエネルギー問題についても取り上げる。
企業に新たな利益を生み出す脱炭素ビジネスの「今」が見える1冊です。

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