このページの本文へ

ASCII Power Review ― 第188回

Snapdragon搭載の最新WindowsノートPC「ThinkPad X13s」実機レビュー = 5GはもちろんSub6対応だ!-倶楽部情報局

2022年09月22日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アスキーの会員サービスASCII倶楽部では、会員の方だけが読めるさまざまな連載や特集が毎日更新中。

 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「Snapdragon搭載の最新WindowsノートPC「ThinkPad X13s」実機レビュー = 5GはもちろんSub6対応だ!」を紹介します。


 レノボはARM系プロセッサーを搭載した13型モバイルノートPC「ThinkPad X13s」(Gen1)を発売した。本製品は「Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載したクラムシェルスタイルのノートPCである。

 ARM版のWindows 11が搭載されており、エミュレーション機能により32bit(x86)アプリだけでなく、64bit(x64)アプリも利用可能となっている。

 またSnapdragonの低消費電力性を生かし、最大約31.2時間という非常に長いバッテリー駆動時間が謳われている。

レノボ「ThinkPad X13s」16万4109円~

ノートPCでおなじみのプロセッサーメーカーのシールが存在しない。Qualcommのシールがほしかった

ThinkPadシリーズで初めてサブ6+ミリ波の5G対応モデルを用意

 「ThinkPad X13s」はOSに「Windows 11 Home 64bit」/「Windows 11 Pro 64bit」、プロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3」を採用。メモリーは8GB/16GB/32GB(LPDDR4X)、ストレージは256GB/512GB/1TB SSD(PCIe Gen4)を搭載する。

 ユニークなのがディスプレーのラインナップ。サイズが13.3型、解像度がWUXGA(1920×1200ドット、アスペクト比が16:10、リフレッシュレートが60Hz、表面処理がアンチグレア(非光沢)という点は同じだが、IPS液晶(300cd/m²、100% sRGB)、IPS省電力液晶(400cd/m²、100% sRGB、ブルーライト軽減)、10点マルチタッチ対応IPS液晶(300cd/m²、72% NTSC)と3種類を用意。またウェブカメラも500万画素カメラ(MIPI)と500万画素&IRカメラの2種類から選択できる。

 スペック選定で悩ましいのがワイヤレスWAN。本製品にはWi-Fiモデル、5G Sub6モデル、5G Sub6+ミリ波モデルの3種類が用意されている。現在本製品には下記の3つの直販モデルがラインナップされている。

・Win11Home / RAM8GB / SSD256GB / WWANオプション / 指紋センサーなし
25万5310円
・Win11Pro / RAM16GB / SSD256GB / WWANオプション / 指紋センサーあり
28万610円
・Win11Pro / RAM16GB / SSD512GB / Sub6+ミリ波対応 / 指紋センサーあり
36万4540円

 これら以外のスペックは共通。インターフェースはUSB 3.2 Gen2 Type-C(ビデオ出力対応)×2、3.5mmコンボジャック×1を搭載。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートする。

 本体サイズは約298.7×206.4×13.4mm、重量は約1.06kgから。49.5Whの4セルリチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約31.2時間(JEITA 2.0基準)と謳われている。

 ボディーの90%には再生マグネシウムが使われており、12項目の米軍調達基準に準拠しているとのこと。実際ボディーに軽く力を加えると、剛性の高さを感じ取れる。薄型、軽量に仕上げられているが、多少ラフに扱ってもめげない堅牢性を備えている。

ボディーの90%には再生マグネシウムを使用。カラーは「サンダーブラック」の1色のみ

底面はフラット。ファンレス使用で放熱口はない。中央にある小さな穴は「緊急用リセット・ホール」だ

ディスプレーはIPS液晶、IPS省電力液晶、10点マルチタッチ対応IPS液晶の3種類を用意

キーボードは6列、88キーの日本語配列。英語配列も選択できる。入力デバイスとしてはTrackPoint、ThinkPadクリックパッドが搭載されている

本体前面(上)と本体背面(下)。ウェブカメラ周りがせり出していて、ディスプレーを開けやすい

右側面(上)には3.5mmコンボジャック、SIMカードトレイ、セキュリティーロックスロット、左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C(ビデオ出力対応)×2が配置

SIMカードトレイはnanoSIMサイズ。抜き差しにはSIM取り出しピンが必要となる

ディスプレーは最大137度まで展開可能。ThinkPadシリーズで180度開けないのは珍しい

パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類が同梱

ACアダプターのコード長は実測180cm、電源ケーブルの長さは実測90cm

ACアダプターの型番は「ADLX45YDC2D」。仕様は入力100-240V~1.2A、出力20V 2.25A、15V 3A、9V 2A、5V 2A、容量45W

本体の実測重量は1110.5g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測254.5g

入力デバイスはさすがThinkPadクオリティ
ディスプレーの輝度・発色も良好

 「ThinkPad X13s」のキーボードは、キーピッチは実測18.5mm前後、キーストロークは実測1.4mm前後。

 ThinkPad X1シリーズよりやや狭く、わずかに浅いが、実際にタイピングしているとそんなことは忘れてしまうほどフィーリングがいい。ThinkPadクリックパッドのクリック感も良好だ。フルスピードでテキスト入力できるし、繊細なクリエイティブワーク以外ではマウスも必要としない。極上の入力デバイスと太鼓判を押せる。

キーピッチは実測18.5mm前後

キーストロークは実測1.4mm前後

キーボードバックライトは明るさを2段階で調節可能

ThinkPadクリックパッドの面積は実測115×57mm

指紋認証センサーの有無は選択可能。プラス1100円で搭載できる

 ディスプレーの色域については、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」用のアプリ「i1Profiler」が動作しなかったため計測できなかった。しかし、少なくとも室内灯下では十分な明るさを備え、発色にも特に癖はない。表面処理が非光沢(アンチグレア)なので照明の映り込みも気にならない。

 低価格、省電力、マルチタッチ対応のどれを重視するかによって、どの液晶パネルを選択するか検討してほしい。個人的に購入するなら、利便性を重視したマルチタッチ対応液晶パネルを選択する。

色域を計測できなかったが、一般的な用途であれば実用上十分な輝度、発色を備えている

カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」用アプリ「i1Profiler」は、「XRiteDevice.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません」というエラーメッセージが表示されて起動しなかった

 試用機には、ウェブカメラに500万画素&IRカメラが搭載されていた。Windows 11の「カメラ」アプリで、HDRオフ、「HDR on」、「HDR pro」で撮影してみたところ、かなり補正が強めにかかっており、「HDR on」では赤味が強く、「HDR pro」ではややのっぺりとした印象を受けた。解像感はHDRオフが最も高く、発色もナチュラル。ウェブ会議アプリを利用する際にも、さまざまな画質設定を試すことをお勧めする。室内灯の色温度でも結果は変わってくるはずだ。

試用機には500万画素&IRカメラが搭載されていた。プライバシーシャッターは電子式だ

Windows 11の「カメラ」アプリで、HDRオフ、「HDR on」、「HDR pro」で撮影した写真を並べてみた。発色は「HDR pro」が好ましいが、ややのっぺりとした印象を受ける

速度計測では、「Snapdragon 8cx Gen2」の約2倍のハイ・スコアを記録!!
バッテリーも実用レベルで13時間動作

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。CPU性能については、ネイティブで動作する「Geekbench 5.4.5」で計測してみたが、Multi-Core Scoreは5898、Single-Core Scoreは1123となった。


 続きは「Snapdragon搭載の最新WindowsノートPC「ThinkPad X13s」実機レビュー = 5GはもちろんSub6対応だ!」でお楽しみください。

 なお、こちらの記事の続きを読めるのはASCII倶楽部会員の方限定です。

 ASCII倶楽部には、今回紹介した記事だけでなく、PCやスマホ、カメラ、テレビ、オーディオなどの会員だけが読める連載が更新されております! さらに、週刊アスキー 電子版の最新号から過去4年ぶん以上のバックナンバーが読み放題となっております。

会員制読み放題サービス
ASCII倶楽部(アスキークラブ)

■利用料金
月額 税込1080円
※毎月1日~末日までの利用料金として

■支払方法等
●クレジットカード
* VISAカード/MasterCard/アメリカン・エキスプレスカード/JCBカード
●auかんたん決済
●ドコモケータイ払い
●Amazon アカウント
※auかんたん決済、ドコモケータイ払いを選択された方は、3日間無料キャンペーンをご利用いただけません。 ※ご利用になる決済機関によって決済時期及び決済方法が異なります。
それぞれの決済機関が定める利用規約等をご確認ください。

■提供時期
月額利用料金の支払い後、すぐに利用可能。

■推奨環境 <端末・ブラウザ>
【PC】
・OS
Windows 7 以上 , Mac OS X 10.10以上
・ブラウザ
(Windows)Internet Explorer 11※Edgeは除く , Google Chrome最新版 , Firefox最新版
(Mac)Safari最新版
【スマートフォン】
・OS
iOS 8 以上 , Android 4.x以上
・ブラウザ
(iOS)Safari
(Android)Google Chrome

URL ASCII倶楽部

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー No.1488(2024年4月23日発行)

バックナンバー

  • 週刊アスキー No.1487(2024年4月16日発行)

  • 週刊アスキー No.1486(2024年4月9日発行)

  • 週刊アスキー No.1485(2024年4月2日発行)

  • 週刊アスキー No.1484(2024年3月26日発行)

  • 週刊アスキー No.1483(2024年3月19日発行)

注目ニュース

ASCII倶楽部の最新記事