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Windows Info 第342回

エクスプローラーのWindowsサーチ機能ではなく、コマンドラインからテキスト検索をする

2022年08月28日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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サブフォルダーを含めてファイルの文字列検索をするには

 サブフォルダー以下のすべてのファイルでテキスト検索をしたい場合、Select-StringコマンドとGet-ChildItemコマンドを組み合わせる。PowerShellでは、サブフォルダ以下をすべて調べるには、Get-ChildItemを使う。サブフォルダー以下にあるすべてのテキストファイル(拡張子が.txtのファイル)で文字列検索するには

Get-ChildItem -Recurse -Filter "*.txt" | sls 'アドレス' -List | select Path

とする。select-stringコマンドの引数からファイルパス部分の「*.txt」を取り除いて、Get-ChildItem側に移した。

 このコマンドでは、ワイルドカードを使ったファイルパターンの指定は、-Pathオプションで指定するよりも-Filterオプションで指定したほうが速い。特に大量のファイルを相手にする場合には、大きな差がつくことがある。

 このGet-ChildItemコマンドと他のコマンドを組み合わせるのは、PowerShellでは基本のパターンといえる。なお、Get-ChildItemコマンドには、「dir」「ls」の2つのエイリアスがある。つまり、cmd.exeのdirコマンドやLinux/Unixのlsコマンドの代わりになるコマンドだ。

 Get-ChildItemが出力するのは、FileInfoもしくはDirectoryInfoである。前者はファイルに関する情報、後者はフォルダー(ディレクトリ)に関する情報である。select-stringのようにファイルに対して動作するコマンドは、原則Get-ChildItemコマンドとパイプでつなげば、Get-ChildItemが見つけるファイルをすべて処理させることが可能だ。なお、Get-ChildItemコマンドの詳細は、以下のMicrosoftサイトにある。

●Get-ChildItem (Microsoft.PowerShell.Management)
 https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/microsoft.powershell.management/get-childitem?view=powershell-5.1&WT.mc_id=ps-g

 Windowsには、エクスプローラーから利用できるWindowsサーチ機能があり、どこにあるのかさえわからないファイルを探すことが可能だが、この機能を使うと、インデックス作成でシステム負荷が上がり、使い勝手を損なうことがある。

 仕事で特定の名前のファイルを探すこともあるのだか、そのような機会は年に数回ある程度。そのためにインデックス作成に時間を取られるのは割に合わない感じがする。これに対して、コマンドラインからの検索は、フォルダーなどを特定する必要はあるものの、その場で実行できる、事前のインデックス作成は必要ない。それでいてエクスプローラーの検索よりも遅いわけでもないのだ。

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