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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第302回

青と緑の吹き出しをめぐる、グーグルの(一方的な)対アップルのバトル

2022年08月27日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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アップルはRCSを受け入れるのか?
ここでiOSとAndroidのシェアを見てみよう。

 Statcounterによると、2011年7月~2012年7月まで2つのOSの差はなかったが(そして当時はまだSymbianOSがまだ首位)、その後Symbianがガタ落ちし、Androidが急増した。

 だがこれは全世界でのシェア。グーグルとアップルのお膝元である米国では、StatcounterのデータではAndroidは44.43%、iOSは55.26%。実はさかのぼってみても、AndroidがiOSを上回った時期はほとんどないのだ。

 2013年のMWC(まだFirefox OSがあった頃だ)、EricssonのブースでRCSのデモを見せてもらった。その時にEricssonの担当者とアップルがRCSを受け入れるかがキーになるという話で盛り上がったが、この担当者は「アップルは新機能を最初に取り込むベンダーではない。普及率が一定になれば対応すると期待している」と話していた。

 あれから9年が経過した。グーグルの熱いメッセージに対し、アップルは現時点では無反応だ。

 

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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