筆者は洋ゲー畑で"農作業"をする自称洋ゲーマニアである。といっても100%のマニアというわけではなく、8割は洋ゲー、2割は和ゲーといった塩梅だ。三十を迎える前は、ミリタリー色マシマシの硬派なFPS、剣と魔法のファンタジーRPG、ハリウッド映画顔負けのアドベンチャーゲームなどを嗜んでいた。元々洋画が好きだったこともあり、その影響を諸々受けているわけだが、三十を迎えてからは"萌え"の美学に興味を覚えてしまった。節目を迎えた影響なのだろうか……?
今回紹介したい萌えゲームは、8月1日に発売された『ビートリフレ』だ。ゲームメーカーのqureateが手がけた最新作で、PC(Steam)専売となる。本記事では、ビートリフレのプレイレビューをお届けする。
美少女×恋愛×リズムゲームの3拍子!
悩める女性たちのコリをほぐしてあげよう
主人公の「指原圧志(ゆびはらあつし)」は、祖父が生前営んでいたマッサージ店で人の言葉を話す猫「もみじ」に出会う。だが、そこに現われたグラマーな金貸し屋の「嵐城 花蓮(らんじょう かれん)」から、祖父が莫大な借金を抱えていたことを知る。とある事情で1ヵ月の猶予を得た指原は、もみじから授かった秘術を駆使し、マッサージ業で借金返済を目指す……といった内容だ。
上述したように、本作のテーマはずばり"マッサージ"。先祖代々から伝わる秘術で女性たちの心身を癒していくわけだが、そこに加わるのが"リズムゲーム"の要素である。マッサージとリズムゲームの組み合わせが実にユニークで、本作のリリースを見て思わず吹き出してしまった覚えがある。
リズムゲームは、左右から流れてくるボタンをタイミングよく"押す"だけのシンプルな仕様となっている。Xboxコントローラーの場合、十字キーとABXY、L&Rスティックのいずれかを押すイメージだ。一見すると簡単そうに見えるが、難易度が上がると押さなければならないボタンが多くなり、入力ミスの確率もぐんと高まってしまう。意外と奥が深く、何度も挑戦したくなる面白さがあった。
もみじいわく、「施術される人物が潜在的に求めている音楽を、音波として手袋から伝えて体の中と外、両方から癒す」らしい。つまり、美少女たちの個性にフォーカスした楽曲を聞きながら、彼女たちのツボを指圧するわけだ。その設定に妙な説得力があり、「なるほどなぁ~」と感心する自分がいた。
リズム=指圧のコンボを決めていくと、女性たちは恍惚の渦に浸って指原の虜になっていく。楽曲が進むと彼女たちの衣服がはだけたり、一定のスコアに達すると"ムフフ(ご想像にお任せします)"なモードへ突入するという。こちらの表現を楽しむ場合、公式パッチを適用する必要がある。
筆者も男の端くれなので、できることなら、「しょうがないなぁ~。ちょっとだけよ?」とムフフな画像を載せたかった。しかし、製品版を購入してその目で確かめてもらいたいと考え、今回は非掲載とさせていただく。
その代わり、公式パッチ適用版を実際にプレイしたジサトラハッチの表情だけ載せておこう。この表情から、公式パッチ適用版の良さを読み取っていただけると幸いだ(なお、"パッチ"にちなんで"ハッチ"を選んだわけではない。ただの偶然であってダジャレではない)。
このゲームはマッサージだけでなく、好感度の概念も存在する。マッサージ以外のイベントで美少女に出会い、正しい選択肢を選ぶことで好感度が上がるというもの。もちろん、施術することでも好感度は上がる。恋愛の要素もあるため、お気に入りの女性を見つけたら積極的にアプローチするといいだろう。これもまた最後まで飽きさせない見事な工夫であると感じた。運がよければ、あっと驚くムフフなイベントが見れるかも?
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