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新型コロナ抗体量を8分で自動測定、理研など新システム

2022年08月04日 06時29分更新

文● MIT Technology Review Japan

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理化学研究所、千葉大学、アール・ナノバイオの共同研究チームは、ヒトの指先から採取した血液1滴(5マイクロリットル)を使って、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の各種変異株に対する抗体量を8分で自動測定するシステムを開発した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種の効果を、変異株に関してもその場で精密検査できるほか、今後新たに生じる変異株に関する検査も容易に実施できるようになるという。

理化学研究所、千葉大学、アール・ナノバイオ共同研究チームは、ヒトの指先から採取した血液1滴(5マイクロリットル)を使って、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の各種変異株に対する抗体量を8分で自動測定するシステムを開発した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種の効果を、変異株に関してもその場で精密検査できるほか、今後新たに生じる変異株に関する検査も容易に実施できるようになるという。 研究チームは、新型コロナウイルスの内部にあるヌクレオカプシド・タンパク質と、表面にあるスパイク・タンパク質、さらにデルタ株やオミクロン株由来を含む変異株6種のスパイク・タンパク質を一つのマイクロアレイチップ上に固定化。血液を入れたカートリッジと同チップを装置にセットするだけで、それら複数のタンパク質に対する抗体量を、完全自動により8分間で定量測定できることを示した。このシステムによる検査結果は、従来の酵素結合抗体吸着法(ELISA法)による結果と高い相関性で一致した。 スパイク・タンパク質に結合する抗体の量は、抗体がウイルスの体内細胞への感染をどれくらい防御できるかの目安になる。新型コロナウイルス抗体の検査に現在使われている手法には、医療現場で実施する免疫クロマトグラフィ―法と、分析センターで実施する酵素結合抗体吸着法がある。前者の検査は10~15分で済むが定性的にしか評価できず低感度であり、後者は定量的に評価でき高感度であるが検査に数日から1週間かかる。 研究成果は、アナリティカル・サイエンシズ(Analytical Sciences)オンライン版に8月2日付けで掲載された

(中條)

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