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LINE WORKSでPTAを活性化した先人たちのノウハウが満載

PTA運営を効率化させるLINE WORKS活用のヒントが満載 「PTA改革学びウィーク」レポート

2022年07月29日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2022年5月23日~6月5日、ワークスモバイルジャパンはPTAでのLINE WORKSの導入と活用を支援するためのオンラインイベント「PTA改革学びウィーク」を開催した。時代遅れと揶揄されることの多いPTA活動は変えることができるのか? 

強制なしのPTAは可能か? ジャーナリストが語る

 冒頭、登壇したジャーナリストの大塚玲子さんは、「さよなら理不尽PTA!これからのPTAを考える」と題したスペシャルゲスト講演を行なった。大塚さんは、長年PTA問題を追っており、タイトルにある「さよなら、理不尽PTA!」という書籍を上梓している。

 大塚さんがPTAに関わるようになったのは、お子さんが小学校に入学したのがきっかけ。初めてのクラス役員決めにあたって、「なぜ必ずやらなければならないのか」「なぜ母親だけなのか?」「なぜできない理由を言うのか」という疑問だらけだった。その後、子どもが小4のときにNHKの番組で見た「やりたい人だけが任意でやるPTA」が楽しそうだったのにショックを受けた。「やりたい人だけがやれば、こんなに楽しそうにできるんだ」と感じた大塚さんはPTA取材を始めたという。その結果、いつも伝えたいと思っていることは、「PTAはやり方を変えても大丈夫」ということだという。

PTAはなぜやらなければならないのか?

 大塚さんはPTAが敬遠される理由として「前年通り・前例踏襲」「目的が不明」「強制」などを挙げた。根深いのは強制で、参加者の意思を尊重しないので、楽しくもないし、やる気も出ない。しかし、本来PTAは本人の意思でやるもので、強制できる法的根拠がない。ボランティアの米国のPTAが日本に来たら強制力をもってしまったのに加え、そもそも学校に予算がつかないため、保護者の支援や労力で補っていたという背景もある。さらに昔は保護者側にも「学校に恩を売れる」という感覚があったのではないかという。

 とはいえ、強制はすでに時代遅れで、マイナスも多い。活動の仕方が適切かというそもそもの問題がスルーされ、全員平等に負担させると辛い人をより追い詰めてしまうことになる。でも、強制をやめたら、どうやって人を確保するのか? これに対して、大塚さんが提案するのは「まっとうに人集めをする」ということだ。他の団体と同じく魅力的な活動をし、多くの人に認知してもらうしかない。もちろん、全員にはならないが、集まった人とお金でできることをやるという発想の転換があれば可能なはずと、大塚さんは指摘する。

 最近のコロナ禍はPTAのデジタル化の追い風となっており、役員の会議や講演会をZoomでやったり、PTA総会をオンラインでやったり、オンラインで議決までするところもある。「今までは発言なしが前提。でも、オンラインをうまく使うと、かえって意見を出しやすくできる。リアルだと来られなかった保護者も来ることもある」と大塚さんは語る。その他、メールやアプリで役員同士や会員の連絡を行なうことも多い。

PTAのデジタル化

 大塚さんもお子さんが小6のときに少年サッカーの保護者会で、ホームページとグループウェア導入を担当したという。手軽さ重視の無料サービスでWebサイトにアップし、紙だった当番表をダウンロードするようにした。

 難しさを感じたのは、新しいツールへの心理的な障壁。そのため、初めてのツールは役員にまず使ってもらい、使ってもらう機能も限定した。ただ、責任者自体が使ってくれないという問題もあり、当初の狙い通りには進まなかったという。「役員に問い合わせが来たらどうするか?」という問題もあるが、この部分は担当者を明確にしておけば問題ないという。

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