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画質設定次第ならモンハンライズも60fps以上と快適!Ryzen搭載ゲーム機型小型PCの最新機器の性能大検証

2022年07月21日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

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モンハンライズは画質設定次第では60fps以上で動作!

 最後に実ゲームをプレイ中のフレームレートを計測した結果を見ていきたい。最初は定番のFPSゲームで根強い人気の「Apex Legends」から。設定はデフォルト、解像度はHDまたはフルHD、垂直同期はオフにしている。アスペクト比がAYANEO NEXTが16:10、ONEXPLAYER miniが16:9とややAYANEO NEXTの方が高いが、細かく設定できるゲームとできないゲーム(または一部無理やりアスペクト比を変更したら表示できないものもあった)があるので、誤差範囲と考えて表記は「HD」「フルHD」で統一する。

 また、AYANEO NEXTは解像度がHDまでなので、ONEXPLAYER miniの標準解像度と比較するために、フルHD以上の計測時は、GIGABYTEの4Kディスプレー「M28U」にUSB Type-C出力して計測している(つまり、16:10になっているのはAYANEO NEXTのHD画質のみ)。フレームレートはCapFrameXで計測し、平均のみ表記する。

「Apex Legends」の設定

 基本ベンチマークの結果通り、AYANEO NEXTの方がやや高いフレームレートを示している。特にフルHDになると、4fps以上の差となっている。とはいえ、どちらもHD画質でやっとプレイできる程度。AYANEO NEXTは最小フレームレートもHD画質なら33fpsを超えているので、カジュアルに遊ぶ分には申し分ないが、快適にプレイするにはやはり少し物足りない。

 次に名作RPG『幻想水滸伝』のクリエイターたちが開発したと話題になった横スクロールアクションの『百英雄伝 Rising』で計測。画質は「高」設定で、解像度をWQHDからHDまでの3段階で変えて「大森林」にて計測した。

『百英雄伝 Rising』は、街中だと10fpsほど軽くなるが、戦闘が行なわれるエリアに行くと、途端に重くなる。2D横スクロールなので軽いと思っていたが、細かな描写でやや重く、AYANEO NEXTのHD画質でようやく40fpsを超える程度。このHD画質での最小値は30fpsになる。アクションゲームは、それほど高いフレームレートを必要としないし、ソロプレイのゲームなのでHD画質であればそこそこ快適に遊べるといったところだ。

街中だと50fpsを超えたりと、割と軽め

 6月30日に拡張パック『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が登場して今注目の『モンスターハンターライズ』でもフレームレートを計測。画質設定は「中」にして、それぞれの解像度ごとにフレームレートを計測した。

『モンスターハンターライズ』のフレームレートは、なぜか解像度がHDの時のみ、ONEXPLAYER miniの方がAYANEO NEXTよりも高いスコアーになった。平均だけでなく、最大も最小値も同じくONEXPLAYER miniの方が高い。1フレームの描画にどれだけ時間がかかったかが分かる「フレームタイム」を見ると、AYANEO NEXTの方は揺れが少なく、安定してフレームレートが出力されているのに対して、ONEXPLAYER miniの方はかなり揺れている。

 もう少し検証回数を実施すれば、試用機の個体差の問題かが分かったかもしれないが、現状は良く分からない。時々ファンが高速に回転する時があったので、パワーに余裕がある時は、CPUやGPUをぶん回す仕様なのかもしれない。

AYANEO NEXTでフレームレート計測時のフレームタイム

ONEXPLAYER miniでフレームレート計測時のフレームタイム

 余談だが、『モンスターハンターライズ』は解像度よりもゲーム内の画質設定の方が、フレームレートの影響は大きい。画質「高」設定にした場合のHD解像度の平均フレームレートは、AYANEO NEXTで37fpsと画質「中」設定時から38fpsも下回った。では、画質によってどれぐらい見え方が変わるのだろうか。解像度をWQHD(2560×1440ドット)にして、画質を変えて同じ画面を撮影した。

『モンスターハンターライズ』解像度WQHD、画質「高」

『モンスターハンターライズ』解像度WQHD、画質「中」

『モンスターハンターライズ』解像度WQHD、画質「低」

 画質「低」は明らかに輪郭にドット欠けが生じ、見た目にも劣化した感は否めないが、画質「中」は拡大すると画質「高」より確かに荒れている、という感じがするが、それほど粗が目立たない。元々ゲーム機型のUMPCは、画面が小さいので画質「高」と「中」の違いはそれほど感じない。フレームレート差が大分変わるので、画質「中」設定で遊ぶのがオススメだ。

 今度は比較的軽いゲームが多い格闘ゲームから「DNF Duel」をピックアップ。「DNF Duel」は、テレビアニメも放映された「アラド戦記」を題材とした格闘ゲーム。とにかく登場するキャラクターの技がド派手で、爽快感があると話題の作品だ。Neopleとアークシステムワークスが共同で開発している。

 画質設定は「最高」として、各解像度ごとにフレームレートを計測した。本作は多くの格闘ゲームと同じく、フレームレートの上限が60fpsとなっている。

 ONEXPLAYER miniは、HDもフルHDも平均60fpsと上限に張り付いている。対してAYANEO NEXTはフルHDだと平均フレームレートが50fps台に留まっている。ONEXPLAYER miniは今回お借りした試用機の個体不良によるものか、アプリによってCPUの負荷が急に高まって、熱ダレを起こしたり、やや高いフレームレートを維持したりする傾向があった。これは、今回の試用機だけの動作か、現状の最新ファームウェアでの動作なのかが分からないが、いくつかのアプリやゲームにて、不可思議な動作をしていたので、その影響もあると考える。

 最後に元々ソーシャルゲームとして人気を博してサービスを終了した『リトルノア』を題材としたローグライトアクション『リトルノア 楽園の後継者』の動作をチェックしてみた。『リトルノア 楽園の後継者』は、通常攻撃が「アストラル」と呼ばれる複数のキャラクターで構成され、その編成によって攻撃方法が変わるといった、一風変わったアクションが楽しめ、好評を得ている。本作には画質設定がないため、解像度のみ変更してフレームレートを計測している。

『リトルノア 楽園の後継者』に関しては、CINEBENCHや3DMarkでより高いスコアーを示したAYANEO NEXTの方がフルHDで高いフレームレートを示している。WQHDも誤差範囲だがAYANEO NEXTの方が高い数値になっており、想定通りといったところだ。

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