
本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「再配達の手間とCO2排出を削減する「スマートロックで置き配」」を再編集したものです。
テクノロジーによって、社会や私たちの生活はどんどん便利に進化しています。その進化を加速するのが、新しいアイディアで社会変革に挑むスタートアップ企業の存在です。
本日は、「置き配」を広めるべく挑戦しているスタートアップ、ライナフ様をご紹介します。
社会課題としての「再配達」
インターネット通販は、特別なものを購入する目的だけではなく、日用品の購入など日常的に使われるようになっています。その影響を受けて、宅配便の荷物の数は年々増え続けています。コロナ禍で外出が制限され、ますますその需要は高まりました。
国土交通省が発表した「令和2年度宅配便取扱実績について」によると、令和2年度の宅配便取扱個数は、48億3647万個で、前年度と比較して約11.9%増加しています。その中で課題となっているのが「再配達」。
宅配便の再配達は、CO2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、解決すべき課題となっています。国土交通省では、再配達率の削減目標を掲げて取り組んでいます。
この問題に対し、宅配会社をはじめとしたさまざまな企業が、配達時間指定や宅配ボックスの普及などさまざまな取り組みをはじめています。
集合住宅でも置き配が可能に!「置き配 with Linough」
ライナフは、集合住宅における「置き配」に着目しました。
オートロック付きマンションは、配達先が留守であれば物流業者がエントランスより中に入ることができず、置き配ができません。
そこで「置き配 with Linough」では、マンションのオートエントランスを進化させるライナフ独自のIoTデバイス「NinjaEntrance」を応用し、置き配の指定があった荷物を持っている配送員の人だけがスマートフォンでエントランスのロックを解除できるようにしました。

これにより、オートロック付きマンションの住民の方は玄関先で「置き配」を利用できるという利便性を、配送員の方々には1度の配達でお届けを完了でき、再配達を削減できるというメリットを同時に実現しています。
スマートロックとIoTの関係
スマートロックは、ご存じの方も多いIoTデバイスではないでしょうか。企業のエントランスに取り付ければ入退室管理を自動化でき、個人の家に取り付ければ鍵を持っていなくてもスマートフォンのアプリで解錠できます。最近は、乗用車の鍵の管理もスマートフォンから操作できるロックが増えてきています。
目の前にある鍵をスマートフォンで開けるだけなら短距離無線通信のBLE等が利用でき、スマートフォンとスマートロックを直接つないで操作することができますが、遠隔地にある鍵をスマートフォンで解錠/施錠する、スマートロックの開閉状況の確認をモニタリングするといった場合には、インターネット接続、つまりIoTテクノロジーが必要になります。このケースで利用が増えているのが、スマートフォンでも使われている携帯電話通信、つまりLTE/5Gのセルラー通信です。

「置き配 with Linough」では、どこでも設置できすぐに使い始められる仕組み作りに、IoTプラットフォーム「SORACOM」をご利用いただいています。
SORACOMのセルラー通信を利用することで、エントランス付近にWi-Fiなどのネットワーク環境がなくても、短期間でリーズナブルにスマートロックを導入できるようにしています。また、セルラー通信で使われるSIMには国際的に一意のIDが付与されており、このIDを認証に利用することでより安全にスマートロックを管理しています。
ライナフ様では、デバイスの開発時に、遠隔で解錠指示を出してから実際に解錠するまでの時間を1秒以下にすることを目指してつくり込みを行ったそうです。SORACOMのユーザーコンソールでは、SIM毎の通信状況がモニタリングできるほか、通信の開始/休止をブラウザ、もしくはAPIからプログラマブルに操作することができます。このような機能も利用しながら、アイディアを元に迅速にサービスを開発し、たくさんのデバイスを効率的に運用しています。
詳細は、ソラコムのIoT活用事例をご紹介するサイト「IoT USECASE」にてご覧ください。
オートロック付きマンションで「置き配」を利用したい方は
「置き配 with Linough」は、オートロック付きのマンションに無料で設置できます。ヤマト運輸株式会社をはじめ、数多くの宅配会社や食品配達系の会社などが導入しているライナフのデバイスに加えて、Amazonが提供する専用デバイスも併せて設置されるため、さまざまな業者で注文した品物についても置き配が利用できるのが特徴です。
導入マンションの数も急速に増加しており、現在では札幌から福岡まで、主要な都市圏を中心に設置が進んでおり、世帯数にして、月に1万5000世帯が新たに置き配を利用できるようになっています。
本サービスにご興味ある方は、以下からお問い合わせください。
「置き配 with Linough」オートロックマンション向け置き配対応化サービス
1棟あたり10室以上のオートロック付きマンションであることが条件になります。
対象エリアにつきましては「置き配 with Linough」のサービスサイトよりお問い合わせください。
さまざまな業界、企業が、SORACOMを使って社会やビジネスのイノベーションに挑戦しています。
引き続きこのような取り組みをご紹介していきます。
― ソラコム 田渕
投稿 再配達の手間とCO2排出を削減する「スマートロックで置き配」 は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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