グレープシティは6月8日、入力支援UIコンポーネント「InputManPlus for WPF」の新バージョン「3.0J」および、表計算コンポーネント「SPREAD for WPF」の新バージョン「4.0J」の2種類のWPFアプリケーション開発用のUIコンポーネントセットを発表。7月6日にリリースする。
今回のバージョンアップでは、両製品に共通して、.NETアプリケーションの統合開発環境「Visual Studio」の最新バージョン「Visual Studio 2022」に対応。また、マイクロソフトのアプリケーションフレームワーク「.NET」の最新版「.NET 6」への対応も実施しており、従来よりも高パフォーマンスなWPFアプリケーションの開発が可能となる。
InputManPlus for WPFでは、テキストボックスをパスワード専用の入力フォームとして利用できるなどの機能が追加されている。一方、SPREAD for WPFでは、Excel互換機能を豊富に搭載するスプレッドシートコントロール「GcSpreadSheet」において11種類の関数を新たにサポート。SPREADは日付や財務、統計、検索、文字列などさまざまな業種や職種で活用できる実用的な表計算関数に対応しているため、複雑な集計処理に柔軟に対応できる。
InputManPlus for WPF 3.0J／SPREAD for WPF 4.0J共通の新機能
マイクロソフトのアプリケーションフレームワーク「.NET」の最新バージョン「.NET 6」と.NETアプリケーションの統合開発環境「Visual Studio」の最新バージョン「Visual Studio 2022」に対応する。本バージョンより、.NET Framework 4.8と.NET6で利用可能なモジュールを提供する。さらに、開発環境／運用環境において、最新のOS「Windows 11」と「Windows Server 2022」もサポート。
InputManPlus for WPF 3.0Jの新機能
テキストボックスによるパスワード入力
入力した文字をパスワード文字（***や●●●など）で表示できる。文字を確認しながらパスワードを入力できるように、入力中のパスワードを一時的に表示することも可能
カレンダーコントロールの強化
カレンダー（GcDropDownCalendar）で月を変更する際、スピンボタンをクリックする方法に加え、マウスホイールでも変更可能
リストボックスコントロールの強化
単一または複数の項目をクリックやドラッグのマウス操作と、それに組み合わせて[Shift]や[Ctrl]によるキー操作などで選択するように設定することが可能
SPREAD for WPF 4.0Jの新機能
・以下の11個の関数を追加（今回の追加によりGcSpreadSheetで利用可能な関数は484種となる）
FIELDVALUE
ARRAYTOTEXT
VALUETOTEXT
MAP
REDUCE
SCAN
MAKEARRAY
BYROW
BYCOL
ISOMITTED
LAMBDA
カスタム.NETオブジェクトのデータ型（GcSpreadSheet）
Excelのようなカスタムデータ型を独自に定義し、表計算エンジンを使用してそれらのデータに容易にアクセス可能となった。セルに式を設定して参照したい情報にアクセスすることができる
両製品とも1開発ライセンス価格は17万6000円。購入から1年間、テクニカルサポートとフリーアップグレードの利用が可能となる保守サービスが付属する。
