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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第124回

Knowlesが提唱する新しいターゲットカーブが登場、イヤホン音質の底上げを進めるか

2022年05月23日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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イヤホン向けの新しいターゲットカーブが誕生

 Knowlesではハーマン・カーブが10kHzまでしか考慮されていない点に着目し、高音域ではハーマンカーブよりもさらにフラットにする必要があるということを見つけた。これにより「ノウルズ・カーブ」ともいうべき新しいターゲットカーブを提唱している。

黒がKnowlesのカーブ、青がハーマンカーブ

 これにより16kHz付近の高音域ではハーマン・カーブと比して12dBほどの大きな差があり、高音域ではより大きな出力が必要になるとKnowlesは主張している。そしてKnowlesはこの補正のためには電気的なイコライザーを使用するよりも、ツイーター型のバランスド・アーマチュアドライバーを使用することを推奨している。

 この提案により、さらにイヤホンの性能が見直されていくだろう。特に中高音域が強いサウンドを好むと言われる日本のイヤホンユーザーにはインパクトがある。新型ドライバーの件と合わせて、次世代のイヤホンの音質向上に役立つに違いない。

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