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QST、量子マテリアルの研究開発・供給強化へ拠点設置

2022年05月18日 16時58分更新

文● MIT Technology Review Japan

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量子科学技術研究開発機構(QST)は、高度な量子マテリアルの供給基盤の整備や安定的な供給、研究開発などを担う「量子機能創製拠点」を、2022年5月26日に同機構内に設置すると発表した。

量子科学技術研究開発機構(QST)は、高度な量子マテリアルの供給基盤の整備や安定的な供給、研究開発などを担う「量子機能創製拠点」を、2022年5月26日に同機構内に設置すると発表した。 量子コンピュータ、量子センシング、量子ネットワークなどの量子デバイスを製造するには、量子機能を発揮する量子マテリアルが基幹材料として必要となる。量子機能創製拠点では、供給基盤を整備し、安定的な供給を実現するとともに、独自技術による高性能な量子ビット・量子センサー形成、ソサイエティ5.0の実現に不可欠な超省エネデバイスを可能にするスピンフォトニクス技術などの研究開発で世界を先導。併せて、量子技術による社会変革に向けた産学官連携、人材育成を推進し、量子未来社会ビジョンに基づく量子技術の社会実装を加速する。 同拠点は、内閣府が2022年4月22日に発表した「量子未来社会ビジョン」(統合イノベーション戦略推進会議決定)に基づき、「量子技術イノベーション拠点」の体制強化として設置するもの。量子機能創製拠点の設置に併せて、理化学研究所のヘッドクォーター機能の抜本的強化、産業技術総合研究所の産業界への総合的な支援機能の強化なども実施する。

(中條)

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