最新パーツ性能チェック 第368回
熾烈なメインストリームCPU争いに完全決着
Core i7-12700K対Ryzen 7 5800X!Windows 11でDDR5対DDR4の性能差もベンチマーク比較
2022年04月14日 18時00分更新
「Media Encoder 2022」もDDR5メモリーが優勢
そろそろ動画エンコードのテストに入る。まずは「Media Encoder 2022」で検証しよう。「Premiere Pro」で編集した再生時間約3分の4K動画を、Media Encoder 2022で4KのMP4形式にソフトウェア(CPU)エンコードする時間を比較。ビットレートは50MbpsのVBR 1パスで、フレーム補完はオプティカルフローを選択した。コーデックはH.264とH.265を使用している。
H.264時は処理時間にほとんど差が出ていない。これはテスト素材や設定においてCPUよりもGPUパワーが律速になるためだ。これは今回比べている中堅CPUより上のモデル(Core i9-12900KSやRyzen 9 5950X)でも同様で、処理時間はほんの数秒しか変化しない。
しかし、H.265時はCPUパワーが重要になるため、CPUの性能差が露骨に表れる。Core i7-12700KのDDR5環境が最も高速で、2番手のDDR4環境に17秒も差をつけている。Ryzen 7 5800Xに対しては、ちょうど1分の大差で勝利。これは論理コア数を考えれば順当な結果と言える。
1コアの処理効率が決め手になった「After Effects 2022」
続いて、再生時間10秒の4K動画(59.95fps)を「After Effects 2022」の「3Dトラッキング」で解析する時間を計測した。なお、前もってキャッシュは消去している。
この処理は負荷が2〜3コア程度に局限するため、マルチスレッドよりもシングルスレッド性能が重要になる。ゆえに、CINEBENCH R23のシングルスレッドテストの結果が優秀だったCore i7-12700Kが、Ryzen 7 5800Xを上回るのも当然だ。さらに、DDR4よりもDDR5環境のほが10秒ちょっと高速だった点も見逃せない。
DDR4でもRyzen 7 5800Xを圧倒した「HandBrake」
Windows 10環境+第12世代Coreではまったくパフォーマンスが出なかった「HandBrake」でも検証してみよう。第12世代CoreのITD(Intel Thread Director)は、HandBrakeの処理をうまくPコアに割り当てることがWindows 10環境ではできなかった。しかし、Windows 11では普通に動作する。
再生時間約3分の4K動画(60fps)をプリセットの「Super HQ 1080p Surround」と「H.265 MKV 1080p30」を使い、フルHD動画にエンコードする時間を計測する。
Core i7-12700KはRyzen 7 5800Xよりも論理コア数がはるかに多いので明らかに有利だ。そのため、どちらのコーデックでも1分以上の差をつけてCore i7-12700Kが圧勝している。DDR4環境とDDR5環境の差はせいぜい9秒程度と短い点にも注目したい。

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