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新車を買った情報2022 第97回

想像してごらん、ジムニーのない世界を 〜 平行世界で試してみたい3台

2022年04月03日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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選択肢が限られる大本命の「200万円未満」クラス

 ここは軽自動車から欧州Aセグメントのリッターカーまでが含まれます。コンパクトで取り回しが良く、軽いことから氷雪路で滑ったとしてもコントロールを失う時間も短いのがいいところ。しかし選択肢は何故かとても限られております。

 まず最低地上高で行くと一等賞はダイハツのタフト。軽自動車で190mmは立派です。直線と平面を組み合わせたデザインも、ガンディーニの仕事を思い起こさせ、見ていて気持ちの良いものです。ガラスルーフの付くグレードがあるのも、普段オープンカーに乗っている人間としては魅力的。

 ただ、この車はすでにハスラーと並ぶ雪国の定番です。近所のスーパーの駐車場はタフトだらけ。リッターカークラスではトヨタ・ダイハツ連合のロッキーとライズも人気です。もちろん便利で使えるいいクルマだからですが、へそ曲がりの私としては他に何かないかと考えるわけです。

 そこで私としては若干不遇な扱いを受けていると言うか、はっきりとは申し上げにくい売れ行きのイグニスを選びたい。国内ではレアな存在とは言えスズキの世界戦略車ですから、デザインも凝っていて亜外車のつもりで乗るれるのもよし。なにしろ、このクラスでは軽いし安い。

 残念なのは最近になってグレードが整理され、初期のように差し色の入ったポップな内装が選べないこと。それでもエクステリアには、セルボ、フロンテ、エスクードなど往年のスズキ要素がちりばめられていて、スズ菌持ちには納得の内容。路上でこのクルマの後ろについて走ると、張り出して踏ん張る後輪の見せ方なんか、素直にカッコええと思えます。

 200万円以下なら、私、イグニスにしておきます。

 ただ問題は変速機がCVTなこと。同じ車格のクロスビーが6ATであることを考えると、ちょっと心が揺らぐのであります。ううむ。

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