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API+RPAでハイパーオートメーションを強化、テクノロジー業界向けソリューションも追加

ServiceNow、RPA機能統合のNow Platform「San Diego」リリース

2022年03月31日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 ServiceNow Japanは2022年3月29日、同社のNow Platform最新版である「San Diego」リリースを発表、提供を開始した。ユーザーインタフェース改善、RPA機能とハイパーオートメーションの強化、インダストリーソリューションの拡張(テクノロジー業界向けソリューションの追加)という3つが大きな特徴となる。

ServiceNow Now Platform最新版「San Diego」リリースにおける機能強化ポイント

ServiceNow Japan 執行役員 ソリューションコンサルティング事業統括 事業統括本部長の原智宏氏、同社 マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャーの古谷隆⼀氏

新ブランディングと共にNow Platformをプッシュ

 ServiceNowは、ITサービスなどワークフローの最適化/自動化を支援するプラットフォームで、各種サービスを提供するベースとなる「Now Platform」を年に2回リリースしている。今回のSan Diegoリリースは2022年上期バージョンと位置づけられており、Romeリリース(2021年下期)に続くリリースとなる。

 同日開催した記者発表会で、ServiceNow Japan 執行役員 ソリューションコンサルティング事業統括 事業統括本部長の原智宏氏は、あらためてNow Platformの重要性を強調した。

 「ビジネスのデジタル化にあたって、業務領域に関わらず、企業全体で統一されたシングルプラットフォームを設けることで、さまざまな業務を最適化し、人と人を繋ぎ、業務と業務を繋ぎ、より革新的でクリエイティブな仕事を行うことができる」(原氏)

顧客体験/従業員体験の改善、業務効率化といった領域をカバーする単一プラットフォームを提唱

 また、課題として注目が高まっている従業員と顧客のエクスペリエンス改善についても、Now Platformにより支援できるとした。「エクスペリエンスを改善・改革していくための取り組みは、デジタルを基点に行っていくもの」だと原氏は説明する。

デジタルにより顧客体験を見直し、業務や人材の最適化で従業員体験も改善する

 ServiceNowでは、Now Platformに世界の都市名をつけてアルファベット順にリリースしているが、今回のSan Diegoは同社創業の地でもあり、大きな思い入れがあるという。今回のSan Diegoリリースに合わせて“The World Works with ServiceNow”というブランディングも展開する。

San Diegoリリース、3つの特徴

 San Diegoリリースにおける機能強化ポイントについて、発表会では新しいUI、ハイパーオートメーションのための新しいRPA機能、インダストリーソリューションの3つを取り上げた。

 まず、新しいUIとして「Next Experience」が導入された。モダンなルック&フィール、統一されたナビゲーションなどを特徴としており、同社 マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャーの古谷隆一氏は「Service Nowに期待する拡張性、一貫性、セキュリティなどの特徴を維持しつつ、Now Platformのテクノロジーを最新化する」と説明する。25以上の新しいワークスペース、ユーザーの好みに合わせたモジュールにアクセスできるカスタマイズ性により、生産性を大きく改善できるという。

デモ画面より。「ユニファイドナビゲーション」と称する画面上部のメニューからのアプリケーションのドロップダウン表示、グローバル検索フィルターを使った検索、表示方法のカスタマイズなどができる

 2つめのハイパーオートメーションは、AI/機械学習とRPAを組み合わせることで複雑なビジネスプロセスを自動化するもの。San Diegoリリースでは、「Automation Engine」を導入する。

 これまでNow Platformは、「Integration Hub」としてAPIをベースとしたシステム連携の機能を提供してきたが、レガシーシステムから取り込むデータ、非構造化データなどにも対応する「RPA Hub」を新たに用意した。この2つのハブを含むのがAutomatioin Engineとなる。原氏は「あらゆるものを自動化し、Service Nowに統合接続していくための新しいインテグレーション機能」だと紹介した。

 ここにネイティブなローコードアプリ開発「App Engine」を組み合わせることで、開発者がすぐに利用できるターンキーソリューションを提供する。RPA Hubは「ユーザーインターフェイスを軸に、繰り返し行われる作業の自動化を実現する」と古谷氏は説明する。

 RPA Hubでは1300以上の構築済みコンポーネントと「RPA Desktop Design Studio」を備えており、人間主導型/ロボット主導型のボットの設計やテスト、公開を進めることができるという。

Automation Engineによって、モダンアプリケーションとのAPI統合もレガシーアプリケーションとのRPAを使った統合も可能にする

 3つ目のインダストリーソリューションは、各業界の業務に特化した機能を用意してすぐにNow Platformを利用可能にするもの。これまで金融業界向け、通信業界向けなどのソリューションを展開してきたが、San Diegoリリースでは新たにテクノロジー業界向けが加わった。

 具体的には、テクノロジープロバイダ向けのサービス管理「Technology Provider Service Management(TPSM)」、製品やサービスの企画/開発から提供までを管理する「Order Management for Technology Providers(OMTP)」という2つのソリューションとなる。

テクノロジー業界向けソリューション「TPSM」「OMTP」が提供する主な機能

 古谷氏は「テクノロジープロバイダの多くは、カスタマーサポート、オペレーション、エンジニアリングといったチームがそれぞれサイロになっており、連携するパートナーからも切り離されているという課題がある」と現状を説明。TPSMによって、これらを結びつけてより良い顧客エクスペリエンスを提供できるとした。

 なお、金融業界向けの保険業務サポートソリューションなど、既存のインダストリーソリューションも強化されている。

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