シチズン時計は3月23日、高品質ウオッチ「The CITIZEN(ザ・シチズン)」にて高精度機械式ムーブメントCaliber 0200を搭載した限定モデル「NC0206-18E」と、エコ・ドライブ ムーブメント搭載モデル「AQ6110-10L」「AQ4091-56M」を発表した。
NC0206-18Eは日本の甲冑に着想を得たディテールを備え、ヘアラインで仕上げた⾼い硬度と美しい黒色を持つジルコニアセラミックベゼルをセットしたステンレスケースに、金属加工の槌目(つちめ)模様を思わせる凹凸を電鋳で表現した文字板を合わせている。バンドは、牛革を使用してなめし技術と漆塗り技術を融合、まるで小さなダイヤの粒を無数に散りばめたように美しい外観から「革の黒ダイヤ」とも称される姫路黒桟革(ひめじくろざんがわ)を採用。
Caliber 0200はシチズンとシチズン傘下のManufacture La Joux-Perret S.A.(スイス ラ・ショー=ド=フォン、ラ・ジュー・ペレ社)双方のノウハウを活かして審美性を高めたムーブメント。クロノメーター規格を超える時間精度である平均日差-3~+5秒を実現する高精度と、審美性を兼ね備えた時間精度の長期持続性に優れるフリースプラング方式を用いている。シースルーバックからのぞくK22製の回転錘やダイヤルにはザ・シチズンのシンボルである「イーグルマーク」を配している。
ケースはステンレス(ベゼルはジルコニアセラミック)、直径40.0mm/厚み10.9mm(設計値)。世界限定90本の特定店限定モデルで、2022年秋冬の発売を予定。価格は未定。
「AQ6110-10L」「AQ4091-56M」は、エコ・ドライブムーブメントを搭載するとともに、文字板に藍染和紙文字板を採用したモデル。蓼藍(たであい)という植物の葉を乾燥、発酵させてつくる蒅(すくも)をもとに、木灰汁(もくあく)などを加えて染液を発酵させる日本の伝統技法 ’’天然灰汁発酵建て’’ (てんねんあくはっこうだて)で染めた土佐和紙文字板を特長とし、「ジャパンブルー」ともよばれる深みがあり冴えた色合いが美しい藍色に手染めした和紙文字板はシチズン初の試みという。
明るい色調が特長の表面硬化技術デュラテクトプラチナを施したスーパーチタニウムケースに、サステナブルな時計づくりの一環としてLWG(レザーワーキンググループ)認証を受けたタンナー(製革業者)で生産されたワニ革バンドをあわせ、上品で落ち着いた一本に仕上げている。文字板とりゅうずにザ・シチズンのイーグルマークを配しているほか、シースルーバックの裏ぶたからは、黒ルテニウムめっきと独自のストライプパターンが施されたムーブメントを眺めることができる。AQ6110-10Lには年差±1秒のエコ・ドライブ ムーブメントCal.0100、AQ4091-56Mには年差±5秒のCal.A060を搭載。
2022年秋冬の発売予定。価格は未定。