MP600 PRO LPX M.2 SSDは薄型ヒートスプレッダーで温度もド安定
PS5の容量不足を拡張ストレージで解決!最大7.1GB/sのCORSAIR製M.2 SSDは内蔵と変わらぬ性能感
2022年03月11日 11時00分更新
PS5内蔵SSDとの速度差を検証
実際に「MP600 PRO LPX M.2 SSD」をPS5に装着したので、ゲームタイトルを保存し、ロード時間を検証してみた。検証結果は、3回手動計測してその平均値としている。なお1点注意してほしいのが、PS5ゲームを起動するとき、以前なら最初だけクレジットが表示され、その後は表示されず爆速で起動していたが、今は、クレジット表示されるようになっているようだ。また、同じゲームでも動作が変わっていたりするので、過去記事と横並びで比較できないことをあらかじめ承知いただきたい。
まずは、津島での蒙古との戦いを描いたソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)の「Ghost of Tsushima」から。オープンワールド時代劇アクションアドベンチャーとして、世界から評価されているタイトルだ。以前は、起動するとメニュー画面が表示され、続きをプレイするように進めていったが今は起動と同時に続きから即プレイできるようになっている。そのため今回は、起動からゲームがスタートするまでの時間のみを計測した。
結果は、わずかにPS5内蔵SSDよりMP600 PROのほうが速い結果となっているが、ほぼ誤差の範囲という結果に。もともとこのゲームは、ゲームロード時間が3秒程度と爆速だったので、それが起動時間に吸収されたが、クレジット表示されることでちょっと時間がかかるようになっている。なお、バーションは2.015.000、容量は60.51GBだ。
続いて、KOJIMA PRODUCTIONSの初作品となる「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」。PS4版のリマスター版だが、4KやHDRにも対応し、ハプティックフィードバックにも対応するなど、よりリアルさが増している。バージョンは1.004.000、容量は69.35GBだ。
結果は、こちらもほぼPS5内蔵SSDと同じ結果となった。本作も起動時クレジット表示されているので、爆速感は薄らいでしまったが、ゲームロード時間は約6.5秒とすぐにプレイできるのはうれしい。
最後に、話題の最新作の「グランツーリスモ7」だ。原点回帰を果たし、あらゆるクルマファンに満足の行く内容となっている本作品。なんと容量は97.11GBと重量級。今後アップデートがかかれば、あっというまに100GB超えになるだろう。バージョンは、1.050.000で検証している。
結果は、MP600 PROのほうが起動時間は速かったが、こちらも誤差の範囲内だろう。やはり、起動時はクレジット表示される。ゲームロード時間は、約12.9秒かかっているが、これは「ミュージックラリー」の「トライアルマウンテン」コースで、「ゲームスタート」を押し、実際にゲームが開始されるまでの時間だ。コースによってこの時間はまちまちで、速いものだと5秒程度で終了する。
では、ゲームのロード時間だけでなくゲーム本体の移動時間も計測してみたので紹介しておこう。
結果は以上のとおり。PS5からの移動は速いが、PS5へ戻すときはかなり時間がかかる。このあたりは、SSDの性能というよりシステムの仕様のようで、PS5からの移動で単純計算すると、MP600 PROの書き込み速度は約1245MB/sとなる。
また、読み書き中の温度にも注目してみた。サーミスタセンサー式温度計を使用して、MP600 PROのヒートスプレッダーにセンサー部分を貼り付けて計測。結果は、ゲームを移動しているときは最大47.1度。ゲームのロード時間でも最大46.8度と、十分低い温度で動作していた。もちろん、実際のチップの温度よりは低めの値になるが、動作していないとどんどん温度が下がっていくので、ヒートスプレッダーが効果的に働いていることがわかる。
PS5でゲームしまくっている全人類に捧ぐ
このように、購入後に即装着可能で、快適に利用できる「MP600 PRO LPX M.2 SSD」。1TBモデルが2万円ちょっとと入手しやすい価格設定で、ひっ迫したPS5内蔵SSDを救うために導入するにはうってつけではないだろうか。
グランツーリスモ7が最初から97GBということを考えても、今後出てくるメジャータイトルは、容量に糸目をつけないことが伺えるだけに、拡張ストレージを利用して今後のゲームに備えるべきだ。コロナ禍のチップ不足でもある現状を考えても、今後入手困難になる可能性もあるので、見つけたら即ポチる勢いで購入を検討してほしい。
(提供:CORSAIR)