2/25 国産広葉樹活用プロジェクトセミナー特別編
「木」を材料にする話題がふえている――生態系と脱炭素社会と木材利用
木材になる良質の樹木があるのに活用されていない
建設・建築系のニュースを見ていると「木材」の利用に関する話題が増えている。東京2020の体操、新体操、トランポリン、ボッチャの競技が行われた有明体操競技場は、そうした例のひとつ。観客1万2000人を収容する巨大な施設だが、そもそも、オリンピック招致の立候補ファイルに「施設の木質化」「サスティナビリティ」が謳われているのだそうだ。
日本は国土の多くを森林が占めているだけでなく、統計上は天然林となっているものの百年以上も人々が培ってきた里山が広大な面積を構成している。ところが、家屋の内装や家具用材は輸入に頼ってきたために、里山の樹木が大木となっても放置されていることが少なくない。一方、輸入材の高騰への業界の不安もある。そこで、この里山林にある広葉樹を積極的に利用することが重要とされてきている。
こうした背景のもと「国産広葉樹活用プロジェクト」という取り組みが行われている。メンバーは、森林・木材に関するトレーサビリティなど新しいしくみを開発してる企業、大学の研究者、森林組合のほか、そのミニチュアフィギュアまで製品が発売されているカリモク家具の名前もみえる。この活動をとおして、樹林管理や市場の課題についての理解、広葉樹の用途開発と価値向上、ビジネスとしての利用促進をめざすという。
木材活用と気候変動や脱炭素社会をテーマにしたセミナー
この国産広葉樹活用プロジェクトによるオンラインセミナー特別編が、「脱炭素社会における木材利用について」をテーマに開催される。「生態系の研究機関や、木材を活用する大手企業が《どのような脱炭素社 会を目指していくべきなのか》《特に目指す上で、持続可能な森林管理・木材利用とはなにか》《それらを実現するための課題はなにか》について」、講演、パネルディスカッションが行なわれる。
持続可能な森林資源の活用と脱炭素社会のあり方についてご興味のある方は、以下の開催概要よりアクセスしてみなはいかがだろう。
国産広葉樹活用プロジェクトセミナー 特別編
~脱炭素社会における木材利用について~
■開催日時:2月25日15時~16時30分
■開催場所:オンライン(Zoom)・「studio kino style」より中継
■時間: 2月25日15時(大阪、札幌、東京)
■プログラム
(1)講演会・パネルディスカッション
コーディネーター:Andeco 代表取締役 早川慶朗
パネラー:神戸大 東助教、清水建設 設計本部
1. セミナー概要説明 株式会社Andeco 代表取締役 早川 慶朗
2. 神戸大学農学研究科 助教 東 若菜
3. 清水建設 設計本部 末森 憲義
『kino kumi ―森林事業の循環サイクルを活性化する、シンプルでフレキシブルな組木の展示棚―』
4. 信州ウッドパワー(株) 講演者 陰山 恭男
5. パネルディスカッション 『脱炭素社会における木材利用について』
6. 質疑応答
※(敬称略)
(2)国産広葉樹活用プロジェクト 進捗報告会
■セミナー案内ページ:
https://koyoju.jp/2022/02/18/20220225-special-seminar/
■申し込みフォーム:
https://forms.gle/r9jGK4vfuq1HvC4K9