このページの本文へ

最高設定かつ高解像度・高リフレッシュレートでゲームを遊びたい人は要注目!

重量級ゲームをレイトレーシング設定でも存分に遊べる! i9-12900KとRTX 3080 Ti搭載の超ハイスペックPC「ZEFT G29ZT」

2022年02月22日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「ZEFT G29ZT」

 パソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT G29ZT」は、ケースにCooler Master製「COSMOS C700M」採用し、その外観のインパクトもさることながら、「Core i9-12900K」(以下、i9-12900K)と「GeForce RTX 3080 Ti」(以下、RTX 3080 Ti)という組み合わせで、最高級のスペックを誇るのも特長。

 そのスペックは前回で紹介したとおりだが、やはりもっとも気になるのはゲームでどの程度のフレームレートが得られるかという点だ。

 以前、「ジサトライッペイ&ハッチのインテルVSAMD論争勃発! Core i9-12900K/Ryzen 9 5950X搭載のハイエンドPCはどっちがスゴイ?」という記事で、ZEFT G29ZTの基本的なテストを行なっているのでそちらを参考にしてほしいが、本稿では「バトルフィールド2042」を始めとした描画負荷が高い、いわゆる“重い”ゲームを、ZEFT G29ZTで快適にプレイできるかどうかを確かめてみたい。

ZEFT G29ZT
https://pc-seven.co.jp/spc/15522.html
価格:62万4580円(2月21日現在)

試用機の主なスペック
CPU Core i9-12900K(定格クロック3.2GHz~最大クロック5.2GHz)、16コア/24スレッド
CPUクーラー Cooler Master MasterLiquid ML360P Silver Edition
グラフィックス ASUS ROG-STRIX-RTX3080TI-O12G-GAMING(GeForce RTX 3080 Ti)
PCケース Cooler Master COSMOS C700M
マザーボード ASUS ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI(インテル Z690チップセット)
メモリー DDR5-4400 32GB(16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Black SN850、PCIe 4.0)
内蔵ドライブ Blu-ray・DVDスーパーマルチドライブ LG BH16NS58
通信規格 2.5GbE、Wi-Fi 6/Bluetooth 5.0対応
電源ユニット Cooler Master V1000 Platinum(定格出力1000W、80PLUS PLATINUM認証)
OS Windows 11 Home(64bit)

レイトレーシングを有効にしてもプレイに支障がない高いパフォーマンス

 ではさっそく、バトルフィールド2042のテスト結果から見ていこう。今回は、オプションから「最高」プリセットを適用したうえで、コンクエストから描画負荷が高めな「マニフェスト」のマップを選択。その状態でゲームをプレイし、「CapFrameX」(Version 1.6.6)でフレームレートを取得している。なお、最小フレームレートに代わり、データ全体の1%にあたる1パーセンタイルフレームレートを利用し、グラフ中はMinimum(1%)と表記している点をここで断っておく。

「バトルフィールド2042」のフレームレート計測結果

 その結果だが、ZEFT G29ZTは1920×1080ドットで平均フレームレートが100fpsを超え、そのパフォーマンスはかなり高い。さすがに3840×2160ドットにもなると1パーセンタイルフレームレートが60fpsを割ってしまうものの、2560×1440ドットまでなら1パーセンタイルフレームレートは60fpsを維持しており、ゲームの快適性になんら問題はない。

 続いて「ファークライ6」のテストに移ろう。こちらは、「最高」プリセットを選択したうえで、さらにレイトレーシングの設定となるDXR反射とDXRシャドウを有効に変更している。そのうえで、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行した。

「ファークライ6」のフレームレート計測結果

 その結果、ZEFT G29ZTは3840×2160ドットでも最小フレームレートが60fpsを超えてきた。1920×1080ドットにいたっては、最小フレームレートが100fpsに迫る勢いを見せており、レイトレーシングの設定を有効にした美麗な画面で、これだけ高いフレームレートを発揮している点は立派の一言。やはり、CPUのi9-12900KとGPUのRTX 3080 Tiという組み合わせは、ゲームにおいてかなり強力だ。

 レイトレーシングを有効にしても、高いフレームレートを発揮するというのは、「ウォッチドッグス レギオン」でも変わらない。ここでは、グラフィック品質から「最大」プリセットを選択したうえで、レイトレの反射効果と、DLSSの精細度の向上をいずれも最大に変更して、ベンチマークモードを実行している。

「ウォッチドッグス レギオン」のフレームレート計測結果

 さすがに描画負荷が高いため、ファークライ6に比べると全体的にフレームレートが低下しており、ZEFT G29ZTは3840×2160ドットだと1パーセンタイルフレームレートが60fpsを大きく割ってしまうものの、2560×1440ドット以下の解像度であれば、常時60fps以上のパフォーマンスを発揮しており、その実力を如何なく見せ付けている。

 もう1つ、レイトレーシングが利用できるゲームとして、「サイバーパンク2077」の結果を見てみよう。ここでは、「レイトレーシング:ウルトラ」プリセットを選択してゲームをプレイ。その間のフレームレートをCapFrameXで取得した。その結果だが、ここでもZEFT G29ZTは、1920×1080ドットで1パーセンタイルフレームレートが90fps以上の良好な結果を残している。

「サイバーパンク2077」のフレームレート計測結果

 2560×1440ドットでも平均フレームレートが100fpsにあと一歩のところまで迫っており、レイトレーシングを有効にしてもプレイに支障はまったくない。ただ、3840×2160ドットになると、1パーセンタイルフレームレートは60fpsを割ってしまっており、レイトレーシングの負荷の大きさが見て取れよう。

 最後に「Halo Infinite」の結果に移ろう。ここでは、「ウルトラ」プリセットを適用した状態でゲームをプレイし、これまでと同様にCapFrameXでフレームレートを計測している。

「Halo Infinite」のフレームレート計測結果

 その結果だが、ZEFT G29ZTは1920×1080ドットにおいて平均フレームレートは200fpsを超える勢いを見せた。1パーセンタイルフレームレートも140fps台と、描画負荷を高めたウルトラプリセットでこの結果は称賛に値する。3840×2160ドットでも、1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えていたので、フレームレート重視もしくは解像度重視どちらでも、快適に遊べるといっていいだろう。

高解像で美麗な画面を実現
価格に見合った高い性能を備えた1台

最高設定かつ高解像度・高リフレッシュレートでゲームを遊びたい人は要注目だ

 以上のテスト結果を見てもわかるとおり、ZEFT G29ZTの実力は高い。とくにレイトレーシングを有効にしても十分快適にプレイできる点は、かなり魅力的ではないだろうか。また、ファークライ6やHalo Infiniteのように、3840×2160ドットでも常時60fps以上のパフォーマンスを発揮しており、広くて美麗な画面でゲームを楽しみたいと考える人にとって、このZEFT G29ZTは有力な選択肢の1つといえる。

 ZEFT G29ZTの価格は62万4580円と非常に高い。だが、価格に見合っただけの性能を備えたPCであることは、このテスト結果からも明らか。最高性能のゲーミングパソコンの購入を予定しているのであれば、このZEFT G29ZTは一考の価値ありだ。

カテゴリートップへ