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写真の場所を衛星画像から推定、NECが新技術

2022年02月14日 06時24分更新

文● MIT Technology Review Japan

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NECは、地上で撮影された景観画像と、上空から撮影された衛星画像や航空写真などの画像を照合することで、景観画像に写っている場所を推定する機械学習技術を開発した。従来、上空画像を使った景観画像の位置の特定は、目印となる大きな建物などが含まれる場所以外では難しかった。

NECは、地上で撮影された景観画像と、上空から撮影された衛星画像や航空写真などの画像を照合することで、景観画像に写っている場所を推定する機械学習技術を開発した。従来、上空画像を使った景観画像の位置の特定は、目印となる大きな建物などが含まれる場所以外では難しかった。 新技術では景観画像、つまり横から撮影した画像と、衛星画像や航空写真などの上から撮影した画像の特徴量の対応付けを学習する手法を開発。その上で、景観画像を位置情報付きの衛星画像や航空写真と照合し、街中の広い範囲の場所を推定できるようにした。さらに自動車や樹木など、時間の経過によって変化する被写体を景観から削除した画像を大量に自動生成して学習させることで、景観が変化した場合でも場所を推定できるようにした。 NECは、同技術を自然災害の被害を受けた場所や範囲の調査などに活用するとしている。研究成果は、コンピューター・ビジョン分野の国際学会であるWACV2022(2022 IEEE/CVF Winter Conference on Applications of Computer Vision)で発表された。

(笹田)

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