親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第150回
TikTokやInstagramよりもSnapchatをまず選ぶ
アメリカの10代「最高の時計ブランドはアップル」で87%がiPhone所持
2022年01月18日 09時00分更新
NetflixはYouTubeより人気が高い
同じ10代でも米国と日本では驚くような違いがある一方、意外な共通点もある。今回は、米国の10代を対象としたPiper Sandlerの第42回Z世代調査(2021年秋)を見てみよう。
米国の10代は買い物時間の8%を中古品に当てている。全体の51%は中古品を購入し、62%が中古品を販売しているのだ。日本でもメルカリなどで中古品を販売・購入する若者は多いが、米国でも同様に中古品の売買が当たり前となっていることがわかる。
そして毎日の動画視聴時間の32%をNetflixに、そして30%をYouTubeに費やしている。動画視聴を好む傾向は同じだが、NetflixがYouTubeを上回っている点が目を引く。Netflixは『イカゲーム』などオリジナル作品で人気となっており、存在感が増しているのだ。
また、以前別の調査でもお伝えしたように、お気に入りのソーシャルメディアはこの調査でもSnapchatが35%で1位であり、TikTok(30%)とInstagram(22%)が続く。Snapchat人気の有無が日米における大きな違いと言える。
意外!? 若年層のApple推しは日米共通
10代の87%がiPhoneを所持しており、そのうち88%が次もiPhoneにすると考えている。日本だけでなく、じつは米国でも若者の支持を得ていることがわかる。これは端末自体の魅力のほか、Apple MusicなどAppleが提供するサービスの人気も加味されているようだ。
興味深いのは、最高の時計ブランドとしてAppleが選ばれている点だ。Appleの時計、つまりApple Watchが人気となったのは、Apple Watch SEやApple Watch Series3などが比較的安価で手に入れやすくなったことが影響していると思われる。
日本でも、「古くても絶対にiPhone」という若者はとても多く、筆者が教員を務める大学でも受講生の98%がiPhoneを所持する人気ぶりだ。iPhoneを利用するだけでなく、Apple関係のサービスを利用したり、パソコンもMacにしたりする若者も少なくない。もうしばらく若者におけるAppleの天下は続きそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この連載の記事
-
第308回
デジタル
70代以上のWeb検索事情 「昼間に自宅で」「世の中や身近な出来事」に興味関心 -
第307回
デジタル
子どもにYouTubeを見せるなら「制限付きモード」をオン推奨 -
第306回
デジタル
新成人のお年玉事情2025! 20歳でも6割はもらっている -
第305回
デジタル
推し活は10代でも当たり前! 男子の推しはYouTuber、では女子は……? -
第304回
デジタル
勝手にLINEグループに追加される理由と対策を解説 -
第303回
デジタル
「情報I」が今年度から大学入学共通テストに追加! 受験生たちはどう思っている? -
第302回
デジタル
スマホを「遊びの機器」と回答した小中学生は長時間利用しがちな傾向 -
第301回
デジタル
LINE通知をオフにする方法すべて! 全通知から個別、機能別まで -
第300回
デジタル
意外! 10代は他世代の5倍もVR・ARを体験済 -
第299回
デジタル
シニア層にも広がるLINE、60代の約8~9割、80代でも3人に1人が利用中 -
第298回
デジタル
LINEスタンプで写真に日付や位置情報を描き込む方法 - この連載の一覧へ