grasys blog
grasysの中の人に聞いてみた!〜クラウド開発エンジニアの仕事〜
テレワークの普及やDXの取り組みにより、クラウドを導入する企業は急速に増加しており、クラウド技術に精通するエンジニアの需要は今後いっそう高まることが予想されます。読者のみなさまの中には、クラウド業界への転向を考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回はエンジニア歴20年以上、ベテランエンジニアの諏訪明久(すわ・あきひさ)氏に、クラウド開発エンジニアの仕事内容とやりがい、また“クラウドインフラの専門家集団”grasysで働く魅力について聞いてみました。
“複数のサービスを組み合わせて最適なシステムを構築。システムを俯瞰する能力が養え、エンジニアとして必ず成長できるのが仕事のやりがい”
■これまでの経歴を教えてください。
「ゲームが作りたい」という思いから、新卒でゲーム開発会社に入社し、RPGゲームの制作を担当しました。その後も家庭用ゲームやiosアプリの開発など、開発エンジニアとしてキャリアを積みました。2018年8月にgrasysに入社し、現在はCloud Development Division Dev Team のLeaderを務めています。
■クラウド開発エンジニアの仕事内容を教えてください。
お客様からの要件をもとに、パブリッククラウドが提供するサーバレスなサービスを組み合わせて、最適なシステムを構築しています。現在は、お客様の社内KPIを可視化するシステムを構築するプロジェクトをメインで担当しています。また、開発チームのリーダーとして6名のメンバーの管理やプロジェクトの進行管理も行なっています。
■仕事で感じている難しさや、やりがいがあれば教えてください。
クラウド開発エンジニアの仕事は、クラウドはもちろんのこと、周辺サービスや従来のオンプレミスの知見まで、幅広い知識が求められます。特に私たちのチームでは、パブリッククラウドのサービスを複数組み合わせてシステムを構築していきますが、一つのサービスは、一つのシステムの一部でしかなく、広範囲にわたるサービスの特性を把握することが必要になります。取り組んでいる最中にも技術はどんどん刷新されていくのでなかなか苦労も多いです(笑)。ただ、やり切ることでシステムを俯瞰する能力が養え、エンジニアとして毎回必ず成長できるので、やりがいも大きいです。
また開発チームのリーダーとしては、テレワークでのコミュニケーションにはまだまだ改善の余地があると感じていて、今の時代に即したより良いコミュニケーション方法がないか、常に考えています。エンジニアは個人作業と思われがちですが、プロジェクトを進行する上で、チームで密に連携しながら進めることが重要です。
grasysではテレワークを推奨していますが、対面の時と比べると、気になった時にちょっと話しかけるような気軽なコミュニケーションが取りづらい場合もあります。状況によっては確認のために事前に段取りが必要になることもあり、コミュニケーションの障壁になっていると感じます。この課題については、メンバーへの継続的なケアや気軽にコミュニケーションが取れる仕組みづくりが必要だと考えており、私のチームでは毎日2回、15分程度のクイックなオンラインMTGを実施して、情報共有を行なっています。
“「目的にかなう優れたサービスを提供する」そのためにはどんなに迷惑をかけても、より良い結果を提供できる選択が大切。”
■仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
前は、「人に迷惑をかけないこと」を大切にしていました。業務上、多くの関係者が絡むことがあるので、なるべくみなさんに迷惑をかけないようにという強い意識がありました。しかし、ここ1〜2年くらいで「迷惑はかけてもいいんじゃないか」と考えが変わってきました。
それまでは、なるべく迷惑をかけないようにと言われるままにシステムを作ったり、言われた範囲の中で最高のものを作ろうとしたりしてきましたが、結局それだと上手くはいかないんですよね。どうすれば上手くいくのか、自分なりに分析してたどり着いた結論は、目的にかなう優れたサービスを提供するために、たとえどんなに迷惑をかけても、より良い結果が提供できる選択をするということです。それができれば、途中で苦労は多いかもしれませんが、最終的には関係者全員がハッピーになるんです。
この意識の変化は、やりたいことに挑戦できるgrasysの環境と、自分の裁量でベストを尽くす社員の働き方に影響された部分が大きく、grasysで働いていなければ、この考えには至らなかったと思います。
■最後に、クラウド開発エンジニアとして今後挑戦したいことを教えてください。
20億人が遊ぶゲームを開発したいです(笑)。私自身、新卒の頃から「ゲームを作りたい」という気持ちは変わらず、ゲーム開発会社を離れた今でも、趣味でゲームを作っています。このプロジェクトを実現するには、それなりのリソースとアイデアが必要になるので、まだまだ先の話ではありますが、いつか挑戦したいと考えています。