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Core i3-1115G4、4GBメモリー、64GB eMMCを搭載

6万円台と高コスパ! 富士通産の「FMV Chromebook WM1/F3」はなじみやすいデザインと使用感を実現したモデルだ

2022年03月31日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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富士通の14型Chromebook「FMV Chromebook WM1/F3」

富士通が発売した、個人向け国産Chromebook

 「FMV Chromebook WM1/F3icon」は、富士通クライアントコンピューティングが販売する14型のChromebookだ。

 同社の公式通販サイト「富士通WEB MARTicon」で販売している「FMV Chromebook 14Ficon」と、外観などは共通だが、FMV Chromebook 14FiconがCore i3-1115G4、8GBメモリー、128GB SSD、14型(1920×1080ドット)ディスプレーというスペックを採用しているのに対し、FMV Chromebook WM1/F3iconはCore i3-1115G4、4GBメモリー、64GB eMMC、14型(1920×1080ドット)ディスプレーという仕様となっている。

 スペックを抑えている分、価格は6万4800円(通常価格は7万9800円だが、4月13日14時までは6万4800円で販売中)とリーズナブルで、気軽に購入できるサブマシンや、Chromebookの入門機としてもオススメできるモデルだ。

富士通クライアントコンピューティングのパソコンらしい佇まい

 GIGAスクール構想をきっかけに、高いセキュア性を担保しつつ、価格は比較的値頃で、一括導入にも向いているChromebook。注目を集めているジャンルだが、これまでは海外メーカーが先導してラインアップを拡充してきた。

 国内メーカーもChromebookを開発・販売していないわけではなかった。だが、それらは海外市場で限定的に販売されていたり、企業でも一括導入を想定した販売方法がとられていたりと、個人利用の範囲で手に入れるにはハードルがあった。そんなFMV Chromebook WM1/F3iconは、“誰でも、いつでも購入できる個人向けの国産Chromebook”として、貴重な存在といえるだろう。

仕上げはマット調で、シックな雰囲気を持っている。Chromeロゴがアクセントに

 FMV Chromebook WM1/F3iconの外観をチェックすれば、同社のWindowsノートパソコンと共通点が多く、紛れもなく富士通クライアントコンピューティングの製品であることがわかる。

 ただし、トップカバーの中央に大きめにレイアウトされることが多い「FMVロゴ」がトップカバーの左下に控えめに配してあったり、左上にChromeロゴがレイアウトされていたりと、Chromebookならではの趣向も取り入れている。

 Chromebookは各社ともシンプルに仕上げるか、Windowsノートパソコンにないデザイン要素を取り入れて、新世代のマシンであるという演出を盛り込んでいるように思う。一方でFMV Chromebook WM1/F3iconは、鈍い光沢を放つガンメタリック調を基調としつつ、ディスプレーのフレーム部分には光沢間のある黒い樹脂を採用しコントラストを付けたり、キーボードの左右上下キー付近を大きめに切り欠いていたりと、富士通クライアントコンピューティングのノートパソコンらしさも存分に感じられ、「Chromebookっぽさ」と「従来のノートパソコンらしさ」をいいバランスでブレンドしている。

上下左右部分を大きく切り欠いた、同社お馴染みのキーボード

 キーボードは78キーのJIS配列を採用する。キーピッチはおよそ19mm、キーストロークはおよそ1.7mmと、同等サイズのWindowsノートパソコンと変わらない。余裕のあるサイズ感で、打鍵感にもブレが少なく、同社のWindowsノートパソコンから乗り換えても、違和感を覚えることはないはずだ。

背面もシンプルだ

「FMV」や「LIFEBOOK」からスムースに乗り換えられるChromebook

右側面にUSB 3.2(Gen2)Type-C端子、USB 3.2(Gen2)Type-A端子、3.5mmミニジャック、microSDカードスロットを搭載

 FMV Chromebook WM1/F3iconのインターフェースも充実している。右側面にUSB 3.2(Gen2)Type-C端子、USB 3.2(Gen2)Type-A端子、3.5mmミニジャック、microSDカードスロットを、左側面にUSB 3.2(Gen2)Type-C端子、USB 3.2(Gen2)Type-A端子、HDMI出力端子を搭載しており、拡張性は高い。

 左右ともにUSB 3.2(Gen2)Type-C端子とUSB 3.2(Gen2)Type-A端子を1系統ずつレイアウトしていることで、さまざまな周辺機器の形状や仕様、机上のスペースなどに対応できる。

 また、サイドから見た際に、手前側に向かって緩やかに細くして薄さを演出しつつ、インターフェースを後方に集中してレイアウトするデザインも、同社おなじみのもの。

左側面にUSB 3.2(Gen2)Type-C端子、USB 3.2(Gen2)Type-A端子、HDMI出力端子を搭載

 まとめれば、FMV Chromebook WM1/F3iconは、同社のノートパソコンをこれまで使ってきたユーザーならすんなりとなじめるデザインと使用感を実現しつつ、Chrome OSを採用することによって、従来とは異なった使い方を楽しめるモデルに仕上がっている。

 今回はFMV Chromebook WM1/F3iconの外観と仕様を中心にレビューしたが、次回は、ベンチマークをとり、Chromebookの特性と合わせて、その使い方を模索してみたい。

FMV Chromebook WM1/F3の主なスペック
CPU インテル「Core i3-1115G4」(最大4.1GHz)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
メモリー 4GB
ストレージ 64GB eMMC(フラッシュメモリー)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット、ノングレア、高輝度・広視野角、タッチパネル)
内蔵ドライブ -
通信規格 Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)+Bluetooth v5.1
インターフェース USB 3.2(Gen2)Type-C×2、USB 3.2(Gen2)Type-A×2、HDMI出力端子、3.5mmミニジャック、microSDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅323.8×奥行216.8×高さ19.9mm/約1.29kg
OS Chrome OS

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