体表面温度の変動から何がわかるか?
HUAWEI WATCH 3として体表面温度測定が何に役立つのかは説明されていないが、一般的に、皮膚温の継続的な記録をするメリットは、「皮膚温の変動」に気づけることと考えられる。気温や衣類、毛布などの寝具といった影響を除けば、皮膚温の変動は、概日リズムや、月経周期、発熱などによって変動する。女性なら、周期的な体調の変化を把握するヒントにつながる。また、性別を問わず風邪などの予兆にいち早く気づくうえで貢献するかもしれない。
ただし、HUAWEI WATCH 3の場合(もしかすると筆者が検証した範囲で表示されなかった通知などがあるという可能性も捨てきれないが……)、記録したデータからこういった変化を読み解けるかどうかはあくまでユーザー自身に委ねられそうだ。
また、ウォッチのアプリ内にも「結果は参照目的でのみ提供されるものとし、医療の診断目的で使用しないでください」という但し書きが表示される。体調の変化を正確に判断するには、別途目的にあった体温計を利用することを忘れないようにしよう。あくまでも、ウォッチで体表面温度を測定する行為は、「体温計をいちいち出さずに済む」というライフログとしての手軽さの面で、メリットがあるものだと筆者は思う。
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