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限界突破の強力なハックにおったまげ

kintoneの神々たちが熱く戦う kintone hack nightが今年も開催

2021年11月05日 09時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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Garoonとメールワイズと連携するとこんな便利(ジョイゾー四宮さん)

 5番手はkintone hack優勝経験もあるジョイゾーの四宮靖隆さん。昨年は予選から漏れたが、今年は復活。「kintoneハック? いやいや●●ハックでしょ」というタイトルのLTを披露した。

優勝経験のあるジョイゾーの四宮靖隆さん

 APIでいろいろなサービスと連携できるkintoneは、当然ながらCybozu.comとも連携する。●●ハックとは、Cybozu.comハックというわけだ。ただし、Cybozu.comのAPIは非公式なので、四宮さんはGaroonとメールワイズとの連携を試してみた。

 メールワイズはもともとプラグインが付与しており、kintoneからメールワイズを立ち上げて、メールを送ることができる。一方で、四宮さんのカスタマイズを使えば、kintoneに下書きアプリを作っておき、メールワイズから文面を呼び出すことができる。実はメールワイズもJavaScriptでカスタマイズできるので、画面からkintoneのテンプレートや添付ファイルを呼び出すことが可能になる。さらにメールワイズからkintoneにデータを入れることもできる。「kintoneに登録する」というボタンを押すと、過去の問い合わせをkintoneに登録できる。

メールワイズの受信メールをkintoneに登録できる

 続いてサイボウズGaroonとの連携。最近、kintoneとGaroonとの連携も増えているが、全員アカウントを持っているGaroonに対して、kintoneのアカウントは一部という企業も多い。こうしたときでも、四宮さんのハックを使えばkintoneの内容をGaroonのユーザーに対して通知することができる。

 一方で、Garoonのアカウントしか持っていない場合は、通知が来てもkintoneを開けない。こういったユーザーに対しては、kintoneのアカウント申請を行なえるGaroonのワークフローにリダイレクトされるので、そのまま申請に進めばよい。まさしく「必要な人に必要なアカウントをきっちり配布することができる」(四宮さん)というわけだ。

 ここで終わりではない。申請データは今度がGaroonからkintoneに飛び、Cybozu.comの管理画面をわざわざ開かなくとも、kintone上でアカウントを管理することができるという。「必要な人に徐々にアカウントが増えると、Garoonも、メールワイズも、kintoneもアカウントが増え、会社の業務効率が増え、サイボウズもアカウントがどんどん増えていく。両方Win-Win」とアピールして、LTを終えた。リアルデモにこだわり、安定感と実用性を兼ね備えたハックだった。

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