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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第285回

第4のキャリア参入から10年経ったフランス、その間にケータイ料金は平均で7割ダウンした

2021年11月03日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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では、楽天モバイルはどうなるのか
確かにスマホの料金は安くなったが、楽天自身も成功するのか

 さて、楽天モバイルはどうか。同社はOpen RANベースの「Rakuten Communications Platform」とする革新的なネットワークを構築しており、このプラットフォームを他の事業者に提供するというビジネスモデルも狙っているので、Free Mobileと単純に比較はできない。だが、4番目の新規参入キャリアというところは同じ。現状を見てみよう。

 2020年4月にサービスを開始して、1年半が経過したところだが、契約者は8月に500万人に達したことを発表している。ただ、日本全体で見るとシェアは2%を切るレベルのようだ。

 現時点で料金という面では、(楽天モバイルというよりも)3大キャリアの安価な新プランやMVNOが牽引しているように見える。数年後に振り返ったときに、楽天モバイルが日本の携帯電話市場に与えた影響はどのように評価されるのだろうか。

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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