このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第315回
山根博士のグロスマレビュー
15600mAhの超巨大バッテリー搭載、日本の技適もあるスマホ「Oukitel WP15」
2021年10月30日 12時00分更新
タフ仕様のスマートフォンを展開するOukitelの「WP15」は5Gに対応したスマートフォンだ。バッテリー容量は1万5600mAhという、スマートフォンとしては考えられないほどの巨大サイズのものを内蔵している。中堅メーカーの多くがタフネススマートフォンを手掛ける中、WP15は群を抜くバッテリー容量と5Gへの対応、さらに技適を取得しているということで日本の消費者にとっても興味ある1台と言えるだろう。
タフ仕様な本体デザイン
5GデュアルSIMに対応
Oukitel WP15の基本スペックは、チップセットにMediaTekのDimensity 700を搭載、メモリーは8GB、ストレージは128GB。ディスプレーサイズは6.517型で解像度は1600×720ドット。5Gスマートフォンとしてはエントリークラスの製品と言えるだろう。定価は499.99ドル(約5万7000円)だが、オフィシャルストアでは429.99ドル(約4万9000円)またAliexpressのストアでは限定セールで400ドル以下で販売されていることもある(※価格は2021年10月15日時点)。
タフネス仕様のスマートフォンということで、アウトドア使用に対しての性能は高い。IP68の防水防塵、IP69Kの耐高圧水、MIL-STD-810G準拠で本格的な屋外利用や、運送などの特殊業務にも耐えうる耐久性を備えている。背面のカメラはソニーIMX528センサー採用の4800万画素広角、200万画素マクロ、30万画素深度測定という組み合わせ。LEDライトは4つをV字型に配置している。
本体サイズは約86.2×178.2×23.8mmとかなり大柄だ。金属製フレームをラバー系素材で覆っており、かなりの衝撃に耐えうることが外観からもわかる。本体右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンとボリュームボタン、左側面にはワンタッチでアプリを起動できるカスタムボタンと、ラバー系素材のカバーで覆われたSIM&microSDカードスロットを備える。
本体上部には端子類はないが、本体四隅が落下時の衝撃を受けても本体を守るように突起した形状になっていることがわかるだろう。本体下部にはUSB Type-C端子を備えるが、これもラバー系素材のフタでしっかり覆われている。
本体重量は485g、SIMカード2枚を入れて実重量を測ったところ486gだった。一般的なスマートフォンの2.5台ぶんくらいの重量だろうか。ただしバッテリー容量が1万5600mAhもあり、タフ仕様に対応したスマートフォンとして考えると「軽い」という評価もできるかもしれない。なお背面側は側面にかけて斜めにカットした形状となっているため、実際に持ってみると十分片手で握ることができる。グローブや軍手をしていても握れるだろう。
SIMカードトレイを覆うフタはかなりしっかりしており、指先でしっかりと引き上げて開ける必要がある。水中に落としてしまったり、あるいは高圧洗浄を受けてもこれなら内部に水が入ってしまう恐れはないだろう。
なお、5GのDSDVに対応しており、5Gのデュアル待ち受けが可能だ。フロントカメラは800万画素で水滴型ノッチ形状。フロントカメラを使った顔認証に対応する。また、ロック画面中にWP15の上に手をかざすとロック解除できるアクションアンロックもこのフロントカメラが手のひらの動きを認識するセンサーとなる。
プリインストールアプリはAndroid標準に、Oukitelのユーティリティーアプリが入っている程度。アウトドアで便利なツールの組み合わせ「ToolBag」や特定アプリを強制停止にする「Freezer」、指定アプリのみしか利用できないようにできる「ChildMode」などが標準でインストールされている。
デバイス情報から基本スペックを確認できる。Certification markを開くと各国の認証が表示されるが、日本の技適を取得している。Amazon.co.jpを見るとOukitelのメーカー直営店らしきものがあるので、今後日本での販売を強化しようとしているのかもしれない。
ベンチマークはGeekbench 5とAnTuTu(V9)5で測定。Geekbench 5はシングルコア547、マルチコア1670。AnTuTuは305889だった。Dimensity 700搭載モデルとして相応の値だろうか。

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