このページの本文へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第312回

みんな大好きスライド式キーボード付きスマホ「Astro Slide」をクイックレビュー

2021年10月25日 17時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Astro Slide

物理キーボード付きスマホがクラファンに登場

 プラネットコンピューターズの5Gスマートフォン「Astro Slide(Astro Slide 5G Transformer)」が日本のMakuakeでクラウドファンディングのキャンペーンを開始した。価格は早割りが限定50台8万9999円、定価は13万円(ともに税込)。

※初掲出時、定価が間違っていました。訂正してお詫びしたします。

 Astro Slideはディスプレーをスライドさせるとフルキーボードが現れる2in1型のスマートフォンである。今回は量産前の最終テスト品に触れることができたので外観を中心にレビューをお届けしよう。なお、製品版とは若干仕様が異なる可能性がある。また実機とカメラ作例の撮影はITジャーナリストの富永彩乃氏に協力していただいた。

※本記事は、プロジェクトオーナーのプロジェクトが必ず成功することや、プロジェクトの品質、リターン内容を保証するものではありません。プロジェクト進行中に関するトラブル、返金要求、リターン返品要求はプロジェクトオーナーの責任のもと行なわれます。プロジェクト不成立時には製品が届かなかったり、返金が受けられないなどのリスクがあります。出資は自己責任でお願いします。

 Astro Slideの基本スペックはSoCがMediaTekのDimensity 800、メモリー8GB、ストレージ128GB、バッテリーは4000mAh。OSはAndroid 11を搭載する。本体を閉じた状態では6.39型(2340×1080ドット)のディスプレーを搭載した普通のスマートフォンとして使うことができる。本体はスライド機構のギミックを持つため若干厚みがある。本体サイズは172.4x76.5x17.8mm、重量は約300g。

閉じた状態で持つとスマートフォンスタイルになる

 側面を見ると左側(横にしたときは手前側)にボリュームボタンとアプリ起動をカスタマイズできるプログラムキーを備える。右側(同奥側)には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンと、SIMカードスロットを搭載。なお、右側で本体に食い込んでいるように見えるパーツはディスプレーをスライドかつ立ち上げるためのヒンジだ。写真ではわかりにくいが、上下それぞれにUSB Type-C端子を1つずつ搭載する。

側面から見ると厚みがあることがわかる。(上)左側面。(下)右側面

スライドさせればノートPCのような角度で使える

 ディスプレー部分は本体部分と「RockUp Slider Hinge」と呼ぶスライド型のヒンジで接続されている。ディスプレー表面の左右あたりを両手の親指でゆっくりとスライドさせると、ディスプレーが左へスライドしていく。そして完全に開いたところでディスプレー部分を指先で立ち上げると、ノートPCのようにちょうどいい角度で固定される。

ディスプレー部分をスライドさせる。そしてこの写真よりさらに押し込むと、次の写真の形状になる

ディスプレーが自動的に立ち上がり、ノートPCスタイルの形状となる

 この特殊なギミックを横からの写真でも見てみよう。開いたディスプレーはRockUp Slider Hingeに支えられて約150度に開く。

ディスプレー部分の厚みは全体の2/5程度。側面のUSB Type-C端子はこの位置にある

ディスプレーは約150度の角度で立ち上がる

 スライドするディスプレーの裏側にはヒンジがスライドするガイドがある。このおかげでスムーズなスライドを実現していることがわかる。ヒンジはディスプレーを開くと背面とツライチの位置で止まり、机の上に置いた時にヒンジ部分が邪魔になることはない。

ディスプレー背面にはヒンジがスライドするガイドの”筋”がある

2本のヒンジでディスプレーを保持

ヒンジは本体下部とほぼツライチになる

キモとなるキーボードは
かなりしっかりした打鍵感

 今回レビューしたモデルは日本語かな配列のキーボードを搭載する。キーボードは一つ一つが大きく台形で上側が狭くなっている。キーの幅は14mmと、このサイズの端末としてはかなり大きい。それぞれのキーは指先で押しやすく隣のキーを誤タッチしにくい。とはいえ狭いスマートフォンの本体にこの大き目のキーを搭載するため、キー配列の右側部分はかなの配置が特殊だ。一部の記号などはFnキーとのコンビネーションで入力する。

Astro Slideのかな配列キーボード

キーの横幅は14mm、ピッチは開いていないが台形なので誤タッチしにくい

 実際にキータッチしてみるとストロークが意外と深く、1つ1つのキーをしっかりと押せる。机の上に置いて左右の人差し指と中指でタッチタイピングも十分可能だ。また手に持った時は両手で本体を保持しつつ、左右の親指を使ったタイプも十分できる。キーボードはバックライトがあるので暗い場所での入力もはかどりそうだ。

机の上に置いた時は、指先2本(左右4本)入力ができる

手で持っているときは親指を使った入力が向いている

 さてSIMカードトレイはnano SIM 2枚とmicroSDが1枚、合計3枚のカードが入る構造だ。microSDを使ってもSIM 2枚が使えるは便利だろう。さらにeSIMにも対応する。

3枚のカードを独立して使うことができる

スナップ撮影は十分こなせるカメラ

 カメラは4800万画素が1つ、かなり割り切った設計だ。今回は数枚のみの撮影テストしかできなかったが、屋外、室内ともに日常的なスナップ撮影は十分こなせるだろう。詳細なカメラの撮影テストや本体のベンチマーク、また全体の使用感など、より細かいレビューはAstro Slideの製品版が届き次第、あらためてレビューする予定だ。

背面カメラは4800万画素を1つ搭載

屋外での撮影作例(1200万画素相当)

屋内での撮影作例(1200万画素相当)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン