OPPOのスマートフォンといえば日本でもSIMフリーモデルを中心に人気ですが、中国では次々とコラボモデルを投入して話題となっています。最新モデルの「OPPO K9 Pro」では中国の建築重機メーカーであるSANYと提携。異色すぎる組み合わせに、中国のOPPOファンたちも戸惑っているようです。
OPPO K9 ProはチップセットにMediaTekの「Dimensity 1200」を搭載。Snapdragonの上位モデルには負けるものの、MediaTekの中では現時点で最上位のチップセットを搭載するハイパフォーマンスなスマートフォンです。OPPOのKシリーズはゲーミングを強く意識したモデルで、K9 Proの6.47型ディスプレーは、90Hzのリフレッシュレートに180Hzのタッチサンプリングレート。ステレオスピーカーはもちろん4Dバイブレーションを搭載し、ゲームプレイ中にリアルな体験を味わえます。さらに本体内部の冷却機構はダイヤモンドを含む冷却版も搭載し、冷却面積は14000mm2とのこと。
6400万画素+800万画素+200万画素のトリプルカメラも搭載しますが、OPPOでカメラを重視するならFind X3やReno6、Reno5などを選ぶ人のほうが多いでしょう。背面を見てもモデル名がカッコよく刻印されていますが、この雰囲気はなにやら機械のようなイメージ。そのあたりからSANYとのコラボをしているのかもしれませんね。
なお、コラボモデルはショベルカーが動くアニメーションの壁紙がダウンロードできるとのこと。質実剛健、迫力ある重機を使った壁紙と思いきや、かわいらしいキャラクターが動いてくれます。中国は今でも各都市で建築ラッシュが続いており、SANYの重機も中国全土で活躍しています。SANYとしてもこれからはイメージアップやブランド浸透のため、コンシューマー製品メーカーとコラボを強化していくのでしょう。
OPPOは過去に「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」と本気でコラボしたスマートフォンも出しています。今年発売したOPPO Reno6 Proの「名探偵コナン」モデルは、スマートフォンのパッケージがコナンの探偵事務所のビルという凝った作りで、そのまま日本で発売してほしいほどのクオリティーの高さでした。OPPOは日本のアニメとのコラボモデルを多数出しているのです。
一方で、今回のような「渋い」モデルも出しています。「Find X3 Pro」のコラボモデルとして、まずは2021年5月に中国初の火星探査機の火星着陸を記念して「Find X3 Pro火星探索版」が発売されました。本体には「MARS 2021 UTOPIA PLANITIA」の文字が背面にはいり、宇宙をイメージした本体カラー、火星のテーマや火星風のカメラフィルターなどとにかく「火星」にこだわったモデルです。
またカメラフォンをイメージしたKodakとのコラボモデルは、ブラックのビーガンレザーを使い、レトロなフィルムカメラを思わせるデザイン。Kodak往年の名機「Kodak 35」をイメージしているそうです。
OPPOの姉妹メーカーであるrealmeは深澤直人氏デザインコラボモデルを出しています。中国では各メーカーがほぼ毎月新製品を出すほど競争が激しくなっていますが、とはいえ完全なる新モデルの開発も大変です。販売中の製品のイメージアップにもなるコラボモデルは今後ほかのメーカーからも出てくるでしょうね。ぜひ日本にも「日本限定モデル」などを出してほしいものです。
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