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野菜マーラー!? カツオラー油!? 武蔵野・多摩の「辛旨」なラーメンを食べられるお店 前編 【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第75回

2021年10月11日 12時00分更新

文● ZATSU 編集● ラーメンWalker

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 日に日に気温が下がり、段々と秋が深まり冬の訪れが近づいてきて、ラーメンをより美味しく食べられる季節になってきましたね。

 最近はテレビで「激辛メニュー」にチャレンジしているのを目にする事が多く、汗をかき痛み(辛味)に耐えながら食べている様を見ていて、「激辛ラーメン」の紹介が出来たら面白そうだな! と思いましたが、残念ながら私は「激辛好き」な方々ほどの激辛耐性がありません……。

 そこで、今回は「激辛」まではいかないけれど、辛くてウマイ「辛旨ラーメン」が食べられる武蔵野・多摩地区のラーメン店を紹介したいと思います。

 「辛旨」というと美味しい「担々麺」もたくさん思い浮かぶのですが、今回は「担々麺」ではない「辛旨ラーメン」を選出させていただきました。

 ボリュームたっぷりな内容になっていますので、2週に渡る前後編の2部構成でお送りします。 前編の今回は、最近のメディアで大きく取り上げられる訳では無いけれど、知る人ぞ知る名店の「辛旨」を集めてみました!

【中華そば 紅(くれない)@小川】

 西武拝島線・小川駅から徒歩3分ほどの所にある「中華そば 紅」。

 今年7月で3周年を迎えたこのお店は、丁寧に作り込まれた「鶏白湯」や京都ブラックを思わせる「黒紅」など、特徴的でハイクオリティーなラーメンが食べられる知る人ぞ知る名店。

オススメの辛旨な一杯! 「紅」

 鶏の良いところが全部溶け込んだような、濃厚かつクセのない鶏白湯スープをベースにしたもの。この鶏白湯スープ自体のクオリティーが多摩地区でも屈指のレベルのもので、そこに唐辛子パウダーが大量に振りかけられた真っ赤なラーメン!

 「これ激辛でしょ!?」って感じのビジュアルですが、上質な唐辛子を100%使っているとのことで、辛味自体は穏やか。辛いのが苦手でなければ普通に食べられる辛さで、唐辛子の良い風味を楽しむ事ができ、上質な鶏白湯と上質な唐辛子とが合わさった一杯は他では食べることの出来ない味わい!

 「Lv.5」まで「辛さ増し」も用意されているので、「激辛」にする事も出来ます!

【麺 鶴亀屋@武蔵小金井】

 JR中央線・武蔵小金井駅から徒歩3分ほどの所にある「麺 鶴亀屋」。

 熊本ラーメンで有名な「ひごもんず」の姉妹店としてオープンしながらメニューは全くの別物で、現在は色々なアレンジを加えた「台湾ラーメン」がウリになっているお店。

オススメの辛旨な一杯! 「台湾つけ麺」

 鶏や豚骨を中心とした動物系のスープにラー油がたっぷり浮かべられていて、赤黒い危険な感じの色をしていますが、見た目とは裏腹に辛味は軽くヒリヒリッとする程度に抑えられています。

 台湾ミンチによる濃厚な旨味と甘味が強く感じられ、ニンニクの風味や背脂のコクとコッテリ感も合わさったつけ汁と、ムチムチした太麺が見事に合致したジャンクさのある一杯!

 「辛さ控えめ」「辛さ増し」「激辛増し」なども出来ます。

【なか屋@河辺】

 JR青梅線・河辺駅から徒歩17分ほどの、青梅市野上町にある小さなお店。

 地元密着型の超ローカルなお店ながらも料理に関しては一級品!看板メニューの「マーラーメン」を中心に、四川料理系の味付けをしたラーメンなどを楽しめます。

 以前はテイクアウトメインでイートインは5席しかありませんでしたが、昨年8月にリニューアル。コロナウイルス対策を万全にした形のお店造りをし、席数も10席に増えました。

オススメの辛旨な一杯! 「野菜マーラーメン」

 唐辛子や四川山椒などの香辛料を合わせ、表面にはラー油が浮かべられた真っ赤なスープで、見た目通りのヒリヒリした辛味とビリビリした痺れ感のある刺激的なものですが、酸辣湯麺のように溶き卵によって円やかにまとめあげています。さらにたっぷりの野菜から出る旨味と甘味が合わさって、麻辣感が楽しめつつもマイルドに仕上がった「カラシビ」な一杯!

 「辛さ控えめ」「辛さ増し」も用意されています。

【太公望@秋川】

 JR五日市線・秋川駅の北口から徒歩3分。1998年にオープンした秋川を代表する名店で、アゴ(トビウオ)出汁を使用して丁寧に作られた本格派のラーメンが食べられるお店です。

オススメの辛旨な一杯! 「とうがらしラーメン」

 「とうがらしラーメン」というネーミングと赤黒いスープのビジュアルが危険そうな雰囲気ですが、「激辛」とは無縁の味わい!

 アゴや羅臼昆布を使用したという無化調の出汁の味わいを損なう事無く存分に堪能できるもので、後からピリッとした辛味とヒリヒリ感がやってくる感じで、辛味が出汁の旨味をより引き立てるような役割になった「あっさり優しい辛さ」の一杯!

【たつみ@調布】

 京王線・調布駅の中央口から徒歩5分ほどの所にある「たつみ」。

 2003年10月にオープン。地元の方を中心に長く愛されてきたお店で、一昨年6月に二代目店主に代わりましたが、店舗や味はそのままに元気に営業されています。

オススメの辛旨な一杯! 「魚介醤油らーめん」+「カツオラー油」トッピング

 魚介ベースの醤油味ラーメンに、3種類の唐辛子を合わせたという自家製カツオラー油をたっぷりトッピングした組み合わせ。じんわりした優しいスープに唐辛子の刺激的な辛さと豆板醤的なツンとした風味が加わり、その中にカツオがフワッと優しく香るもので、しっかりした辛味がありながらも出汁感が損なわれないバランスに仕上げられた一杯!

 0.5辛~6辛まで用意されているので、激辛好きな人も満足できます。

【手もみらあめん 十八番@東青梅】

 JR青梅線・東青梅駅から徒歩10分、今年40周年を迎えた1981年オープンの老舗。

 ニンニクのガッツリ効いた「ポークラーメン」を筆頭に、多種のメニューで地元の方を中心に賑わうアットホームなお店。

オススメの辛旨な一杯! 「特製カラミソラーメン(2辛)」

 豚のゲンコツをベースにした清湯系のあっさり出汁に、芳醇な味噌の味わいや炒めた野菜の香ばしさが移ったスープ。そこにヒリヒリとした刺激な辛さが合わさる事で、スープにも野菜にもアクセントが生まれると共に味噌の濃厚な味わいも引き立てられ、炒めた野菜の旨味も増すのが堪らない!

 1辛~6辛まで用意されていていますが、1辛と2辛では辛さが大分違う印象だったので、6辛になると相当な激辛になるかも!?


 「激辛」にチャレンジしてみたいけれど、そこまでは…… という方にオススメの「辛旨ラーメン」。 段々と寒くなってきたこの季節に試してみてはいかがでしょうか?

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくは各店舗にご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/

本人Twitter @zatsu_ke

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