初めてシリーズに触れる人向けに本作の魅力を解説!日本ファルコムの近藤社長のインタビューも

心機一転!『英雄伝説 黎の軌跡』をシリーズ未経験の人に勧めたくなる5つの魅力

2021年10月08日 15時00分更新

文● Zenon/ASCII

 日本ファルコムより2021年9月30日に発売されたストーリーRPG「軌跡」シリーズ最新作『英雄伝説 黎の軌跡(クロノキセキ)』(PlayStation 4)のプレイレビューをお届け。本作の価格はパッケージ版が8580円、ダウンロード版が8250円となる。

 「軌跡」シリーズとは、日本ファルコムの人気RPG「英雄伝説」から生まれたタイトル。「ゼムリア大陸」という共通の世界を舞台に、英雄たちの物語が描かれる。これまで計10作品・3シリーズ出ており、ゼムリア大陸西部の3つの国を中心とした物語が描かれてきた。

 そして本作『黎の軌跡』は、同じ大陸の4つ目の国「カルバード共和国」を舞台に物語が展開する「新章」となる。舞台や登場キャラクター、ゲームシステムなどが一新されたため、これから始めるのにうってつけの作品なのだ。

 ここでは、新規プレイヤー向けに本作の魅力をざっくりと5つに分けて紹介していく。また、記事の最後には日本ファルコムの代表取締役社長・近藤季洋氏へのインタビューも掲載。そちらもぜひチェックしてみてほしい。

■公式PV

魅力その1 ちょっぴり大人向けのダークな物語

 本作の主人公・ヴァンは“何でも屋”のようなことをしている“裏解決屋”という職業の24歳男性。仕事に独自の“流儀”を持っており、筋の通った依頼なら非合法スレスレのグレーな依頼も受ける。

 例えば、「アタッシュケースの運搬依頼」というクエスト。中身はこの国の法では未承認の薬だが、その薬を必要とする患者のため、裏取引で秘密裏に闇医者のもとへ届けるという内容だった。

駅で運び屋から荷物を引き継ぎ、闇医者のもとへ届ける。もし中身を警察などに見られたら大変なことになるリスクはあるものの、ヴァンの“流儀”としては迷いなく受ける対象だった

 このように、法的には“悪いこと”だが、人道的には“いいこと”をする流れが多い。ただ、決して“正義の味方”の行為ではないところが、プレイしていて物語に深みを感じられるポイントとなる。

 また、詳細はネタバレのため伏せるが、悲劇的な結末になる事件も発生するため、これまでのシリーズと比べても大人向けの印象を受ける。捜査官(警察官)が主人公だった『零の軌跡』『碧の軌跡』とノリは近いが、より“闇”を描いている面が強い。

薬物強化にも手を出しているマフィアとの対峙、ピンチに陥ったヴァンの前に不思議な少女が現れ……という序章の山場

ゲームエンジンが新しくなったことで、ムービーシーンも非常に滑らかに動く美しい仕上がりに。最初はあまりのキレイさにスクショを撮り忘れて見入ってしまったほどだ

 そしてヴァンのもとには次第に個性豊かな仲間たちが集まってくる。名門校アラミス高等学校の優等生アニエスを皮切りに、世間慣れしていない猟兵(傭兵的なもの)の少女フェリ、逆に何でもできて遊びまくりの麒麟児アーロンなどが集い、ともに事件を乗り越えていく過程で物語をアツく盛り上げていく。

 自分がプレイしているのはまだ中盤より前の段階だが、それでも章の1つ1つが非常に盛り上がっているので、期待は否が応でも高まる。物語については安心して太鼓判を押せる面白さなので期待してほしい。

ヴァン・アークライド
(CV:小野大輔さん)

アニエス・クローデル
(CV:伊藤美来さん)

フェリ・アルファイド
(CV:小倉唯さん)

アーロン・ウェイ
(CV:内田雄馬さん)

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