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ASCII Power Review ― 第143回

「新iPad mini」実機レビュー = デザインも中身も刷新した「ちょうどいい」モバイルマシンだった!-倶楽部情報局

2021年10月04日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「「新iPad mini」実機レビュー = デザインも中身も刷新した「ちょうどいい」モバイルマシンだった!」を紹介します。


 アップルは8.3型タブレット端末「iPad mini(第6世代)」を9月24日に発売した。

 前モデルまでとは異なり、第6世代はホームボタンを排して、オールスクリーンのディスプレーを採用してデザインを一新した。さらに、最新SoC「A15 Bionic」を採用、5G対応、第2世代Apple Pencil対応などなど、大幅なアップグレードが施されている。

 「A14 Bionic」を搭載する「iPad Air (第4世代)」、「A13 Bionic」の「iPad (第9世代)」より新しい世代のSoCが採用されているので、最上位のiPad Proシリーズにより近い存在になったわけだ。というわけで今回はほかのiPadシリーズとも比較しつつレビューしていこう。

「iPad mini (第6世代)」Wi-Fiモデル:5万9800円~、Wi-Fi+Cellularモデル:7万7800円

SoCは同じA15 Bionic」だが、iPhone 13 Proよりクロックが低い!?
Type-C採用で転送速度がアップ

 本製品はOSに「iPadOS 15」、SoCに「A15 Bionic」(6コアCPU、5コアGPU、16コアNeural Engine)を採用している。GPUが5コアということで「iPhone 13 Pro/Pro Max」と同等と思いきや、「Geekbench 5 Pro」のシステム情報によれば、「iPad mini(第6世代)」はクロック周波数が2.92GHz、メモリーが3.78GBと表示される。

 「iPhone 13 Pro Max」ではクロック周波数が3.22GHz、メモリーが5.53GBと表示されるので、非公表スペックについては差別化されているわけだ。

「Geekbench 5 Pro」のシステム情報によれば、「iPad mini(第6世代)」(左)はクロック周波数が2.92GHz、メモリーが3.78GB、「iPhone 13 Pro Max」(右)はクロック周波数が3.22GHz、メモリーが5.53GB

 ストレージは64GBと256GBを用意。それぞれにWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルが存在するので、色違いを除けば下記の4モデルがラインナップされることになる。  個人的には512GBモデルを用意してほしかったが、このストレージ構成は「iPad Air (第4世代)」や「iPad (第9世代)」に倣ったものなのかもしれない。


・64GB/Wi-Fiモデル 5万9800円
・64GB/Wi-Fi+Cellularモデル 7万7800円
・256GB/Wi-Fiモデル 7万7800円
・256GB/Wi-Fi+Cellularモデル 9万5800円

 ディスプレーは「Liquid Retinaディスプレイ」と呼ばれる8.3インチIPS液晶(2266×1488ドット、326ppi、広色域(P3)、True Tone、輝度500cd/m²)を搭載。「iPhone 13 Pro/Pro Max」は最大120Hzのリフレッシュレートで駆動する「ProMotionテクノロジー」に対応したが、本製品は最大60Hzだ。

 カメラはリアに広角カメラ(12MP、F1.8)、フロントに12MP超広角カメラ(12MP、F2.4、視野角122度)を搭載。フロントの12MP超広角カメラでは、ビデオ通話時に人を中心に収め続ける「センターフレーム」機能を利用できる。

 端子は、ついにLightningからUSB Type-C(充電、DisplayPort、USB 3.1 Gen1/最大5Gbps)に変更。通信速度はLightningが最大480Mbpsなので、大幅にスピードアップしたことになる。

 通信機能は5G(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0をサポート。SIMはnanoSIMカードとeSIMに対応する。ほかのiPadと同様にWi-Fi+Cellularモデルで可能なのはデータ通信のみで、音声通話はサポートされていない。コンパクトなデバイスだけに、電話できればさらに便利だと思う。

 本体サイズは195.4×134.8×6.3mm。重量はWi-Fiモデルが293g、Wi-Fi+Cellularモデルが297g。バッテリー容量は公表されていないが、Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生で最大10時間、携帯電話データネットワークでのインターネット利用で最大9時間とされている。

 これ以外にも、生体認証のTouch IDがホームボタン一体型からトップボタン内蔵型に変わり、対応Apple Pencilが第1世代から第2世代に変更されている。iPad miniシリーズ史上最大のアップデートである。

前面上部には12MP超広角カメラ(12MP、F2.4、視野角122度)を内蔵。ビデオ通話時に人を中心に収め続ける「センターフレーム」機能に対応する

背面には広角カメラ(12MP、F1.8)を1基装備。カラーはこのパープル以外に、スペースグレイ、ピンク、スターライトが用意されている

上面にはトップボタン/Touch IDセンサー、音量調節ボタン、下面にはUSB Type-C端子を配置。なおデザイン的には4スピーカーに見えるが、上面は向かって左、下面は向かって右のみに内蔵した2スピーカー構成だ。

右側面には磁気コネクタとnano-SIMトレイ(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)を用意

Wi-Fi+Cellularモデルはnano-SIMトレイを装備。eSIMにも対応する

パッケージには本体以外に、20W USB-C電源アダプタ、USB-C充電ケーブル、説明書、SIMピン(Wi-Fi+Cellularモデルのみ)、ステッカーが同梱されている

USB-C充電ケーブルの長さは1m

「20W USB-C電源アダプタ」の仕様は、入力100-240V~0.5A、出力5V 3A、9V 2.22A、容量20W

本体重量は実測295.4g(Wi-Fi+Cellularモデルの場合)

ペン入力は超快適! キーボードカバーがないのは非常に残念

 使い勝手で最大の進化点は、第2世代のApple Pencilに対応したこと。磁気コネクタに装着しておけば勝手に充電されて、バッテリー残量を気にせず使えるというのはやはり便利だ。「iPadOS 15」の新機能「クイックメモ」により素早く手書きメモを残せるようになったので、Apple Pencilの利用頻度はさらに増えそうだ。

 一方、個人的に残念だったのはキーボードカバーが用意されなかったこと。「Magic Keyboard」は無理だとしても、「iPad(第9世代)」と同様に「Smart Keyboard」だけでも発売してほしかった。

 Amazonなどの通販サイトで対応キーボードカバーがいくつか見つかるが、はめ込み式なので脱着に手間取り、総重量も重たくなりそうだ。現時点で本製品用のキーボードを探すなら、比較的サイズの近い「Logicool Keys-to-Go Ultra Slim Keyboard with iPhone Stand」(9768円)が相性はよいと思う。

ディスプレーは8.3インチIPS液晶(2266×1488ドット、326ppi、広色域(P3)、True Tone、輝度500cd/m²)

Apple Pencil 2に対応。本気でイラストを描く際にはやや狭いだろうが、コンパクトなお絵描き、メモ書きツールとして重宝するはずだ

もちろんApple Pencilは磁気コネクタに装着して充電できる

現行iPadシリーズで唯一キーボードカバーが用意されていない。キーボードを利用するなら、BluetoothもしくはUSB経由で接続する必要がある

現時点での「iPad mini(第6世代)」用キーボードとしては、「Logicool Keys-to-Go Ultra Slim Keyboard with iPhone Stand」(9768円)がオススメ(写真はWindows用)

電子コミックなどを読むのにぴったりのサイズ感だ(※鈴木みそ氏「ナナのリテラシー」より)

8.3インチディスプレーは「PUBG Mobile」などの索敵がスマホよりも有利だ

「ナイトモード」がないのは不満だが、写りはiPhoneゆずり

 カメラ画質については、12MP、F1.8のカメラを搭載しているだけに、比較的明るい環境ではクオリティーの高い写真を撮影できる。


 続きは「「新iPad mini」実機レビュー = デザインも中身も刷新した「ちょうどいい」モバイルマシンだった!」でお楽しみください。

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