「Snapdragon Wear 4100」を世界初搭載
一方で、第6世代のジェネレーション6になって進化したポイントもいくつかある。まず、SoCに「Snapdragon Wear 4100+」プラットフォームを初搭載した点が大きい。同SoCは、クアルコムが2020年6月発表したものだ。
これまでの機種に搭載されている「Snapdragon Wear 3100」は2018年に発表され、かつ「Snapdragon Wear 2100」(2016年発表)からマイナーチェンジした製品だった。一方、Snapdragon Wear 4100+ではプロセスルールが12mmに変わっているなど、進化幅が大きいことに注目だ。クアルコムによれば、3100から4100+に変わることで、具体的なパフォーマンスは85%向上。これによりアプリ起動やUXの応答性が向上したうえ、Bluetooth 5.0のサポートによって、消費電力も25%以上削減できるという。
常時表示でいつでも時刻などを確認可能
また、このSnapdragon 4100+に備わる「超低電力コプロセッサー(Ultra-low power co-processor)」が最大6万4000色をサポートしていることも重要だ。具体的には、ディスプレーの常時表示がより鮮やかになることで、ユーザーの使用体験の差を生んでくるポイントと言えるだろう。
新モデルでは、文字盤のデザインを活かした常時表示が楽しめるようになっており、外観上の“ガジェット感”が薄れ、ファッションアイテムとしても洗練されつつあるような印象を受けた。
ただし、常時表示でカラーが活かせるかどうかは、選択する文字盤デザインによっても差がわかれるようだ。例えば、標準の「Wellness」では常時表示中も鮮やかだが、「Machine」に変えると常時表示はモノクロになるといった具合である。そもそも、常時表示のカラーを前提にデザインされている文字盤があまりないため、今回確認した範囲ではほとんどの文字盤はジェネレーション6で表示させてもモノクロになってしまう。同機能については長期的な視野で楽しむことを前提にしておくべきだ。