1987年の『スペースインベーダ―』から1997年の『プチカラット』まで。タイトーの名作アーケードゲームを凝縮!

タイトーの名作40本が収録されたミニ筐体ゲーム機「EGRET II mini」、5インチ画面を縦横に切り替えられる筐体を比較レビュー

2021年09月25日 13時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●ASCII

開発者のこだわりをビンビンに感じる!
ゲーム画面「縦・横」回転機能を搭載

 本体最大のウリは、なんと言っても画面回転機能。「イーグレットツー ミニ」の画面は、実際のアーケード筐体と同じように画面をくるっと90度回転させられる。

 画面を回転させる方法はとても簡単。回転させたいときは画面をグッと押し込むと、ロックが外れると同時にバネの力で画面が少しだけ飛び出てくる。その状態で画面を回転させ、最後にカチッと言うまで画面を筐体に押し込むだけ。

 特別な工具もいらないし、付け替えパーツのようなモノも存在しない。この機構を考えた開発者は天才だと思う。他社がうらやみそうな、すばらしい機構だ。

 画面回転を行なえるおかげで、縦画面ゲームは縦画面で、横画面ゲームは横画面で遊べる。さらに液晶パネルがアスペクト比も4:3なので、5インチの大きさをフルに活用してくれる。なお、今回お借りした借用機は画面回転時に表示モードの「縦横」を設定する必要があったが、製品版では画面回転を行なったら自動的に表示モードが切り替わるそうだ。

 ちなみに、画面が縦・横どちらの状態でも、すべてのゲームをプレイできる。縦横でどれだけ表示エリアが異なるか、比較するとわかりやすい。

 そんな酔狂な人はなかなかいないと思うが、どうしても横画面のまま縦スクロールシューティングを遊びたい場合は、画面を回転させずにどうぞ。

意外と遊びやすいボタン類
ジョイスティックの切り替えも可能

 筐体と一体になっているジョイスティックとボタンは、かなり遊びやすかった。本体が大きいためジョイスティックレバーとボタンも大きく、細かい操作も余裕で行なえる。ジョイスティックを倒すと実物のアーケード筐体のように、カチッカチッと手に感触が伝わってくる。音も抵抗も、かなりホンモノに近いのが嬉しい。

 さらに本体をひっくり返して底面を見ると、ダイアルがひとつ付いている。これはジョイスティックを「4方向」と「8方向」に切り替えるためのスイッチ。斜め入力の必要がないゲームを遊ぶときは、「4方向」に切り替えておくとプレイしやすくなってオススメだ。

 また、6つのボタンは直径およそ1.5cmで、ストローク量も深め。実物よりはかなり小さいが、想像していたよりも遊びやすかった。

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう