このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第120回

SIMロック原則禁止 スマホ値下げ競争に期待持てるが、キャリア独自スマホはなくなりかねない

2021年08月23日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「Xperia 1 III」なら約8000円の差

 たとえばXperia 1 IIIの一括価格を比較した場合、

NTTドコモ 15万4440円
au(KDDI) 17万8000円
ソフトバンク 18万8640円

 という違いが出てくる。一見、NTTドコモが安く見えるが、各社とも端末購入プログラムとして、ある程度の分割払いを終えれば、途中で機種変更する際、端末を回収することで、残債を免除する仕組みが存在する。

 それらを適用した場合の実質的な負担額は、

NTTドコモ 10万2960円
au(KDDI) 9万8440円
ソフトバンク 9万4320円

 となり、ソフトバンクが最も負担額が少なくなる計算だ。

 これまではドコモユーザーであれば、機種変更しようと思った際、ドコモショップや家電量販店のドコモコーナーに行き、欲しい機種の値段を何も考えずに受け入れ、機種変更の手続きを進めるしかなかった。

 この10月からは、イオンのお店に行けば、仮に同じ機種が3キャリアで展開されていれば、3つの値段を比較して、安いものを選択することも可能となる。

 確かに、実際は3キャリアで同じ製品であっても、キャリア向けに微妙に対応周波数帯が異なることもあるため、一概に「3キャリアから自由に選べる」というものでもないのだが、それを度外視すれば「3キャリアで値段を比べて選ぶ」という楽しみが加わることになる。

 とはいえ「一括で買う余裕があるか」それとも「端末購入補助プログラムを適用して買うのか」によって、どのキャリアで買うのが得なのかは変わってくるだけに、ユーザーとしても、購入する際にある程度の知識が求められることになるだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン