お絵描きから仕事の書類作成まで軽快に使える2-in-1 PC「IdeaPad Duet 350i」
16:10のアスペクト比が使いやすい
液晶ディスプレイのサイズは10.3インチで、解像度はWUXGA(1920×1200ドット)となっている。一般的なノートPCがアスペクト比16:9のディスプレイを採用しているのに対し、本機は16:10で縦方向が少し長く、フルHD動画をフルスクリーンで再生すると画面の上下に少し余白(黒帯)が出てしまう。その代わり、縦方向の情報量が多いためWebや電子書籍の閲覧、お絵描きなどはとても作業しやすく感じた。
液晶は視野角の広いIPS方式のグレアパネルで、斜めから見ても色味や明るさの変化は少ない。映り込みはそれなりにあるが、ディスプレイの明るさを調節すれば、日中の屋外でも意外に画面表示は見やすく感じた。ディスプレイ表面のガラスは耐擦過性が高いようで、今回の試用期間中にスケッチや手書きメモなどでデジタルペンを頻繁に使用したが、視認できるような傷をつけてしまうことはなかった。これなら、保護フィルムなしでも安心して使えそうだ。
最近のトレンドからすると液晶パネル周囲のベゼルは少し太めに感じるかもしれないが、その分、持ちやすく、タブレットとして使用する際に指がうっかり画面の余計な部分に触れて誤操作してしまうことは少なかった。
ディスプレイの上部には200万画素のインカメラが、本体背面には500万画素のアウトカメラが搭載されており、写真撮影からビデオ会議まで幅広く使用できる。インカメラは固定焦点だが、アウトカメラはオートフォーカスに対応しており、紙の資料などもきれいに撮影することが可能だった。なお撮影機能は、Windows 10標準のカメラアプリでは次の表のようになっている。
<IdeaPad Duet 350i>のカメラ機能 | ||||
---|---|---|---|---|
カメラ | 画素数 | フォーカス方式 | 静止画の最大解像度 | 動画の最大解像度 |
インカメラ | 200万画素 | 固定焦点 | 1600×1200ドット | 720p/30fps(アスペクト比16:9)、 1200p/30fps(アスペクト比4:3) |
アウトカメラ | 500万画素 | オートフォーカス | 2592×1944ドット | 1080p/30fps(アスペクト比16:9)、 1944p/30fps(アスペクト比4:3) |
インターフェイスは本体左側面にまとめて搭載されており、USB 3.0 Type-C×2(Power Delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、microSDカードスロットとなっている。また1.0W×2のステレオスピーカーも内蔵する。ワイヤレス機能はWi-Fi 5およびBluetooth 5.0に対応している。
Celeron搭載だがSモードの採用で日常用途は十分快適
<IdeaPad Duet 350i>は、CPUにインテル®Celeron™プロセッサー N4020を採用している。また、メモリは4GB、ストレージは約128GBのeMMCを搭載する。
deaPad Duet 350iの主な仕様 | |
---|---|
CPU | インテル®Celeron™プロセッサー N4020(1.10GHz/最大2.80GHz) |
グラフィックス | インテル®UHDグラフィックス 600(CPU内蔵) |
メモリ | 4GB(DDR4-2400 SDRAM) |
ストレージ | 約128GB(eMMC) |
小型軽量のタブレットPCということもあってか、一般的なノートPCに比べると全体的にスペックは抑えめ。そのため、本製品はデフォルトでWindows 10のSモードが採用されており、起動や動作の高速化が図られている。使用できるアプリがMicrosoftストアのものに限られ、WebブラウザもMicrosoft Edgeに固定されるなどの制限はあるが、その範囲内で使用する分にはそれほど性能不足を感じず軽快に使用することが可能だ。
Sモードを解除して通常のWindows 10 Homeに変更することも可能だが、いったん解除すると再びSモードに戻すことはできないので注意が必要だ。今回は、Sモードのまま試用したが、Web閲覧や文書作成、お絵描きなど、普段使いには十分実用になる性能だと感じた。
ベンチマークテストも実行してみたが、「CINEBENCH R23」ではマルチコアが687pts、アプリのレスポンスなどの使用感に影響するシングルコアが356ptsという結果だった。現行のCoreプロセッサーなどに比べると見劣りするスコアだが、Sモードの効果もあって起動や動作は思ったよりキビキビしており、体感的な速度はそれほど悪くないという印象だ。
バッテリーは2セルのリチウムイオンポリマーバッテリーが搭載されており、最大駆動時間は約11.0時間(JEITA2.0)となっている。そこで、実際にどのくらい持つかを確かめるため、フルHDのWeb動画をフルスクリーンで再生し続けてみたところ、7時間11分の駆動が可能だった(電源モードは「より良いバッテリー」、画面の明るさは40%に設定して電源が落ちるまでを計測)。映画なら2~3本は軽く観られるというわけで、バッテリーの持ちに関してはかなり優秀だと言えるだろう。
タブレットとノートPCを1台ですませたい人におすすめ
薄型軽量ボディに使い勝手のよいアスペクト比16:10の液晶ディスプレイを搭載したレノボ・ジャパンの2-in-1 PC<IdeaPad Duet 350i>。Windows 10のSモードを採用することで、ロースペックでも普段使いで不便さを感じないパフォーマンスを実現している。標準で着脱式キーボードカバーとデジタルペンが付属し、Microsoft Office Home & Business 2019もプリインストールされているにもかかわらず、リーズナブルな価格を実現しており、コスパは非常に高い。気軽に持ち運べるタブレットを探している人や、タブレットとノートPCを1台ですませたいという人には、有力な選択肢のひとつになるはずだ。ぜひ注目してみてほしい。
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