高音質、音の変化、そしてスマホとの連携を視野に入れた機種
音楽ストリーミングサービスもハイレゾの方向に向かっているが、外出先でWi-Fiに繋ぎにくいことはよくある。スマホのセルラー回線でハイレゾストリーミングを楽しむのはまだ多少勇気がいるだろう。プレーヤー内に音楽ファイルを保存するDAPは、安心できる音楽ソースだと言える。SE180では、ちょっとファイルを追加するのが面倒だとか、YouTubeの音声を聞けないといったDAPの課題をAK File DropやBTレシーバー機能で潰すなど、機能の地道な進化も見逃せない。
SE180はアイディア勝負の合体モデルではなく、あくまで音質優先の設計がなされたDAPだ。SP1000 SSがステンレス筐体などA&ultimaらしい正攻法(物量投入)で高音質を突き詰めるアプローチだとすると、SE180はモジュール方式によるノイズ遮蔽というA&futuraらしい手法で音を突き詰めたモデルだ。
SE180は音質を極めながら、音の変化も楽しめるオーディオの趣味性と、スマホ時代のリスニングスタイルと共存できる機能改良を両立させた新製品だと言えるだろう。
この連載の記事
-
第277回
AV
スマホがLE Audioに対応していなくても、なぜAuracastを使えるのか? -
第276回
AV
Amazon Musicも生成AIを使ったプレイリスト作成機能提供、あいまいな指示に応える -
第275回
AV
ソリッドなステンレス筐体とK2HDサウンド、iFi audioの「Go bar 剣聖」 -
第274回
AV
いよいよSpotifyもロスレス配信か、Redditに解析情報 -
第273回
AV
ソニーが米国で展開し始めた、重低音新シリーズ「ULT POWER SOUND」とは? -
第272回
AV
自然な文章でプレイスリスト作成をうながせる、Spotifyの新機能 -
第271回
AV
音楽生成AIの進化速度に舌をまく、無料でも試せるStable Audio 2.0を使う -
第270回
AV
耳をふさがないイヤホンで高音質を追究したい人に、Cleer Audioがいいぞ!! -
第269回
AV
期待が高まる「Fokus Triumph」の音、NobleのMEMSスピーカー搭載イヤホン第3弾 -
第268回
AV
XPAN技術やWi-Fi 7、UWBなどをAIで統合した、クアルコムのFastConnect 7900 -
第267回
AV
K2HDに対応、個性的な機能備えたiFi audioのスティック型USB DAC「GO bar剣聖」 - この連載の一覧へ