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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第85回

モジュール交換式のハイレゾDAP、Astell&Kernの「SE180」を聴く

2021年07月26日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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高音質、音の変化、そしてスマホとの連携を視野に入れた機種

 音楽ストリーミングサービスもハイレゾの方向に向かっているが、外出先でWi-Fiに繋ぎにくいことはよくある。スマホのセルラー回線でハイレゾストリーミングを楽しむのはまだ多少勇気がいるだろう。プレーヤー内に音楽ファイルを保存するDAPは、安心できる音楽ソースだと言える。SE180では、ちょっとファイルを追加するのが面倒だとか、YouTubeの音声を聞けないといったDAPの課題をAK File DropやBTレシーバー機能で潰すなど、機能の地道な進化も見逃せない。

 SE180はアイディア勝負の合体モデルではなく、あくまで音質優先の設計がなされたDAPだ。SP1000 SSがステンレス筐体などA&ultimaらしい正攻法(物量投入)で高音質を突き詰めるアプローチだとすると、SE180はモジュール方式によるノイズ遮蔽というA&futuraらしい手法で音を突き詰めたモデルだ。

 SE180は音質を極めながら、音の変化も楽しめるオーディオの趣味性と、スマホ時代のリスニングスタイルと共存できる機能改良を両立させた新製品だと言えるだろう。

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