問題は端末価格が割高で新機種もやや望み薄
一方で残念な部分もある。端末価格や新機種への望みだ。スマートフォンと比べると、高速なプロセッサも入ってなければ大きなディスプレーもないため端末価格も安いことを期待したくなる。しかし、SIMフリーの安価なスマートフォンに比べれば価格は上で、割引などがない状態では3万円程度は覚悟しなければならず、店頭での値引もあまり期待できない。
リリースされる機種もすっかり少なくなり、2021年に発売された端末はauの1機種のみ(ドコモはカメラ非搭載のビジネス向け端末が1機種登場)。それ以外は2018年~2020年に発売された機種が並んでいる状況だ。SIMフリー機もほとんどなく、出たとしても各社のキャリアメールへの対応は期待できない。
量産効果があまり期待できないケータイの場合、割高になるのは仕方がない。この点はあきらめるしかないが、1つだけ有利なのはバッテリーパックが交換ができる機種が多く、スマートフォンよりも長持ちさせられそうな点だろう。
また、内蔵ソフトウェアもスマートフォンのようには簡単に更新できない。少し前なら、ガラホにはLINEアプリがプリインストールされてリアルタイムのトークに対応した機種もあったが、残念ながらすでに一部機能のサポートが外れ、実用性はかなり低くなっている。これからケータイでできることは通話とキャリアメール、かろうじて小さい画面でウェブサイトの閲覧ができる程度という事実は覚悟しておきたい。
それでもガラケーは不滅
現役でオトクに使うためにもプランの見直しを
一部では3Gネットワークの提供終了と混同して、近いうちにケータイが利用できなくなるような誤解をさせる記事が出回ったこともあったが、現在販売中のケータイはいずれもLTE(4G)対応で、相当に先となるはずのLTEの停波までは利用できると思われる。
つまり、ケータイはまだまだ使える存在であり、実際に根強い需要もある。便利に使っている人は、主流のサービスではないから放置されたサービスと考えずに、今一度、料金プランの見直しをしてみることを強くオススメしたい。
幸いにして3大キャリアのケータイ向けプランは、今春始まったオンライン専用の新料金プランとは違ってキャリアショップの店頭でも電話でも相談が可能だ。ぜひ、活用してみてほしい。

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